重さいろいろ重量目測
 
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 がれきや構造物の体積から重量を見積るためには、材料の比重を用いて求めることができます。

 比重とは、水の重量に対して何倍の重量であるかを表したものです。

 水は10 cm3あたり1 kg、あるいは1 m3あたり1 tonの重量があります。代表的な材料の比重を「表1」に示します。

 安全を考慮すると正確に推定するよりも実際の構造物の重量よりも大きめに予測することが必要です。このため、「表1」より、液体、木材の比重は1.0、土、砂利は2.0鉄筋コンクリート、岩石2.5、鉄鋼は8.0程度で考えるとよいでしょう。

 比重を用いて構造物の重量は次のように求められる。


     <重量物の計算方法>

           「体積×比重=物体の重量」

表1 比重一覧

がれきの重量を求めるには、構造物の体積を概算で求めなければならない。体積は幅、奥行き、高さの3つの寸法を乗じることで求められる。

体積を求めるために、大きな寸法を概算で求める方法を日頃から身につけておくことが必要です。

長さを求めるには、基準となる長さをいくつか知っておくと便利です。例えば、手を広げたときの親指と人差し指の間隔はおおよそ「20cm」とか、両腕広げたときの両手の指先の間隔は「身長とほぼ同じ」であるなどです。この基準の長さに基づいて、現場にあるロープ、ひもなどを利用すれば、ある程度の概算で測定ができます。

重量目測やってみよう!!

大きめに目測しよう!

① 重量物の体積:5m×2m×0.3m=3㎥

② 鉄筋コンクリートの比重:表から2.4t/㎥

③ 重量物の荷重:3㎥(①)×2.3t/㎥(②)=6.9t≒7t