作成要領(成果物121−1)
概略システム想定資料(システム概念図)


OE システム概念図手法
MF システム図解作成手法
タスク 1−2 概略システム想定 様式 汎用
手法
内容 プロジェクト目標を具体化するために、プロジェクト目標の中の実現手段(How)である、新しい、ないし改善されるシステムの概略を想定し、表したシステム概念図。
当方法論の基本成果物。


項目名 記入内容
基本解説
原則としてシステム概念図を作成し、必要に応じてシステムの説明資料を添付する。
成果物関連
概略システム想定資料は、そこに記述されたシステム案(実現手段、処理内容)の実現可能性をアクティビティ2「現状調査・分析」で調査・分析する。
システム概念図のシステム機能(業務)が機能要件設定表の機能設定の素案となる。
アクティビティ3のシステム概念図(原案)およびアクティビティ4のシステム概念図の基本案となる。

1. 作成単位
(ヘッダ中央)
システムごとに1枚の概念図を描くので、システム名称を記入する。
原則的にはシステムごとに1枚の概念図を描くが、統合システムの長期目標システムでは、複数のシステムをまとめて表してもよい(その場合には、システム間を実線で区切り、システム名称を明示する)。
2. 全体の構図
図の中心にシステムの中核(データベース、マニュアルなど)を、その周辺に人間系の業務処理内容(機能と業務)を表す。
システムの中核を時間軸の枠で囲み、主要なデータベース、ファイルなどシステムの中核となるものをその中に表示する。
機能はシステムを構成する部分(業務群)で、一般的には、ミクロ業務機能またはその下の単位業務程度である。
業務は時計の12時の位置から右回りの流れで示す。スタート()と終了の区切りは実線とする。今回の改善対象範囲外の機能を示す場合(関連を示す必要がある場合)も実線で区切る。
システムを構成する機能(機能要件設定表を作成していればその機能)を中核の外側に実行順に配置する。機能間は点線で区切り、機能名を明示する。
3. 業務の手順と内容
機能および人間系の業務は、流れに沿って時計回りに順次表現する。
業務と業務の間には、その流れを示す太いをつける。
機能および機能名をで囲んで機能の境界線の直後に置く。
人間系の業務は特徴的な動作をイラストにして図示する(イラストは当方法論が提供しているのシステム概念図シールを使用すると便利)。
中核との間にインプット・アウトプットがある場合には、インプットとそれに対応するアウトプットとを、それぞれ形態が分かるように図示する。
インプットとアウトプットはシステムの中核と線でつなぐ。直接入出力の場合は、端末入出力の場合はとする。入力内容と出力内容を明示したい場合はと対応づけて表示してもよい。
当面実現しようとする短期目標システムの場合は、基本アウトプット、基本インプット、基本ファイルは極力そのすべてを正確に示す。
業務、部門、担当、タイミングなど4wが明確になるように、また現状業務との相違が分かるように表現を工夫する。
部門(where)は機能の下部あるいは業務の周辺に書く。
業務名称(what)はイラストの上部に記述する。業務名称を区分する場合には、[ ]を付けると分かりやすい。業務名称は、必要に応じて短い説明を添える。
担当(who)はイラストの直下に書く。
タイミング(when)は、インプット、アウトプットの矢印の周辺、業務の流れを示す矢印の周辺に記述する。
4. その他
新システム機能について、改善の方針(目玉)としてあげている項目(5W2HのHowの項目)については、何らかの形で図上に表現するように工夫する。
概念図全体として、現行システムとの相違が明らかになるように描く。
管理情報系は、後工程に改善効果のねらいの部分(場合により対象外の機能を含む)を強調して描く。
上記の表記ルールは、基本的なルールである。このルール以外の表記上の工夫は自由であるが、共通理解を容易にするため、ルールに反することのないようにする必要がある。


1.様式

3.記入事例

4.チェック・リスト