世界の舞台で飛躍を誓う高松北高の金高大乘
フェンシングの世界カデ(14歳以上17歳以下)選手権(4月1〜4日・ブルガリア)男子エペの日本代表に、高松北高新2年の金高大乘(16)が選ばれた。自身5度目となる国際大会に向け「これまで入ったことのない個人8強を目指したい」と意気込んでいる。
金高は高松北中時代、友人に誘われて競技を始めると、3年時の全国中学生選手権で5位入賞。高校進学後は1年生ながら県総体のエペ個人で頂点に立つなど、徐々に頭角を現した。昨夏のインターハイでは8強懸けの2回戦で優勝した山口の選手に惜敗。その悔しさをバネに練習を重ね、1月のJOCジュニアオリンピックカップで初優勝し、スロバキアの欧州サーキット大会では227人中10位と健闘した。
これで国内ランキングは一気に3位に浮上。年代別の世界大会で一番の大舞台となる同選手権代表の座を初めて射止めた。2月にタイで行われたアジアカデ選手権団体では全試合でアンカーを務め、日本の銀メダル獲得に大きく貢献。まさにいま急成長を見せている。
2、3月は、これまで海外の選手にリーチやパワーで優位に立たれたことから、同競技の日本人選手の生命線でもあるスピードの強化に取り組んできた。体力向上を含めた基礎トレーニングを重点的に行い、「フットワークや剣さばきのスピードが上がってきた」と金高。大舞台に向け、準備は整った。
同校で指導に当たる前田監督は「試合を戦略的に組み立て、相手に応じた技を繰り出せる持ち味を生かし、目標達成に向け頑張ってほしい」と期待を寄せている。