無秩序混乱自宅

家が散らかる理由と対策、プロ2人が本気で考えた!散らからない家の5つの共通点とは?

2020/05/22

さっき片づけたばかりなのに、もう部屋が散らかっている……。そもそも、どうして家は散らかるの?どうすれば、片づけがラクになる?家を片づけて人生を変えた人と、片づけのプロフェッショナルに家が散らかる理由と解決法を伺いました。

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<家を片づけて人生を変えた人>
岩崎夏海さん
作家。大学卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として「とんねるずのみなさんのおかげです」など、テレビ番組の制作に参加。アイドルグループAKB48のプロデュースにも携わる。代表作『もしドラ』のほか、著書多数。

累計250万部!

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社)

キレイにしまうことだけ考えて、物を使うことを前提に片づけないから

ぼろで木の床を拭く若い女性の手
west/gettyimages

「私は元々、自分のことを〝片づけができない人間〞だと思っていました。ところが、広い戸建ての家から、狭いワンルームに住み替えたのを機に、部屋をキレイに保つことができるようになったのです。
このときやったことは2つだけ。1つはムダな物を減らしたこと。もう1つは、(1)物を使う、(2)物をしまう、(3)掃除をする、この3つの動線を考えて、しまう場所を決めたことです。
キレイな部屋にしようと思うと、インテリアを素敵にしたり、収納グッズを新しく買ったりして、部屋の表面を整えようとしてしまいがちです。しかし、それよりも大切なのは、よく使う物を、いかに片づけやすい場所にしまうか、なのです。だから、片づけられないのは、家が狭いせいでも、片づけが苦手なせいでもなく、その部屋や自分の行動に合った『しまい方』ができていないからではないか、と私は考えます。
また、小さな散らかりを放置しないことも大切です。割れ窓理論(※)と同じで、家がいつも散らかっている状態だと『ここは汚してもいいんだ』と思うようになり、どんどん散らかりが進んでいくものです。
そこで、めざすべきは、1日5分の片づけが毎日できる部屋。これができれば、散らかりが広がることはありませんし、5分だけなら、片づけも苦にならないのではないでしょうか?」。(岩崎さん)

※割れ窓理論とは?

「窓ガラスを割れたまま放置すると、やがてほかの窓も壊され、地域の環境も悪化し、犯罪が増える。逆に、軽犯罪をしっかり取り締まれば、犯罪全般を抑止できる」という、アメリカの犯罪学者が考案した理論。

散らからない家の共通点をマネしてみよう

<片づけのプロフェッショナル>
seaさん
タスカジ・家族の片づけコンサルタント。現場経験は20年超。「生活動線から見直す整理収納」で、物を減らさずに暮らしを変えることが得意。家族を巻き込む片づけの仕組みづくりにも定評がある。現在は家事代行マッチングサービス「タスカジ」にて、予約の取れない家政婦として活躍中。

テレビでも話題!

『タスカジseaさんの「リセット5分」の収納術』(主婦と生活社)

ほどほどキレイを毎日続けることが大切です

洗濯機付きのランドリールーム
Choreograph/gettyimages

「片づいた部屋=物が一切外に出ていない状態」と考えて、頻繁に使う物までいちいち引き出しにしまうような片づけ方だと、しまうのが面倒になり、結局は出しっ放しに。それが積み重なると、部屋は散らかっていきます。
散らからない家に共通する片づけルールは、意外と大ざっぱ。まずは、それをマネして、そこそこ片づいた状態を維持することから、スタートしましょう。

散らからない家の5つの共通点

リビング ルーム
byryo/gettyimages

1 今使っている物だけ置く

家族が集まるリビング&ダイニングは物も増えがち。趣味の変化や子どもの成長で「今はもう使ってない物」を、処分または別の場所に移動するだけで、生活空間から物が減ってすっきり!

2 使い終わる場所にしまう

使う前はわざわざ取りに行けても、使い終わった途端、戻すのが面倒になるのが人間です。耳かきやつめ切りなど、その辺に放置されがちな物は、家族が「使っている場所」に収納をつくりましょう。

3 家族のレベルに合わせる

インテリア好きの人ほど、見た目の美しさにこだわりますが、しまった状態が美しいことと、「しまいやすさ」は別物。片づけが苦手な夫や子どものレベルに合わせて、しまいやすさを優先しましょう。

4 ○○する前にリセットタイムをつくる

「宿題が終わったら」など〝○○したあと〞をリセットタイムにすると、まだ終わっていないからと片づけるのが後回しになりがち。「食事の前」「出かける前」など〝○○する前〞なら片づけやすい!

5 キレイを保つエリアを決める

すべての場所を100%キレイに保つなんて無理!「テレビの前だけ」「テーブルの上だけ」など、片づいた状態をキープするエリアを決めておけば、散らかりが部屋全体に広がらずにすみます。

Have a try!

□動線を考えてしまう場所を決めてみる
□ものを使う場所に収納をつくってみる
□キレイを保つエリアを決めてみる

参照:『サンキュ!』2020年6月号「どうしてわが家はすぐに散らかるの?」より。

編集/サンキュ!編集部

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