銀行強盗想定して訓練

訓練で強盗の要求に対応する行員ら(右)(10日、鹿児島銀行沖永良部支店)

緊急時の対応確認
鹿銀沖永良部支店

 【沖永良部】銀行強盗への対応訓練が10日、和泊町の鹿児島銀行沖永良部支店であった。行員や警察官ら約20人が参加し、緊急時の対応を確認した。

 110番の日にちなみ、防犯意識を高めようと実施。拳銃を持った強盗が銀行に押し入り、現金を奪って逃走したとの想定で行われた。

 訓練では、強盗役に扮した警官が「金を出せ」と大声で要求。緊迫した状況のなか、窓口担当の行員が冷静に対応し、かばんの中に現金をつめていった。強盗がかばんを手に逃走すると、男性行員2人が距離を保ちながら追跡した。

 通報を受け駆け付けた警察官が、犯人の特徴を行員らに質問。「サングラスをしていた」「半袖Tシャツの下に長袖のTシャツを着ていた」などと答えていた。

 沖永良部署生活安全刑事課の加治屋昭久警部補は「通報や犯人への対応など落ち着いて対応していた。証拠保全のため犯人が触った場所に触れたり、歩いた場所の上を通ったりしないよう気を付けてほしい」と講評した。

 鹿児島銀行沖永良部支店の山元靖隆支店長は「訓練でも恐怖を感じた。その中で職員それぞれが役割に応じて行動できたと思う。警察と連携して訓練を行うことで、犯罪の抑止力につなげていきたい」と話した。

 訓練後、カラーボールの投てき訓練も行われた。