【帚木211-3】「頼む」の覚え方☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木211-3】「頼む」の覚え方☆

勉強お疲れさま~ラブラブあいです。>


古文単語・文法覚えは、古文を読む必要条件
古文目線・慣れを積むのは、古文を読む十分条件

このブログで真の国語力を身につけてください音譜


【本日の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【ひとへに】…ひたすら、すっかり

■【うち頼む】…信頼しきる

※【うち~】…すっかり~する接頭語

■【たら】…完了の助動詞「たり」の未然形

■【む】…婉曲の助動詞「む」の連体形

■【方(かた)】…方面

■【さばかり】…あれほど、それぐらい

■【~にて】…~で

■【ありぬべし】…十分良いにちがいない

※【ぬ】…強意の助動詞「ぬ」の終止形

※【べく】…当然の助動詞「べし」の連用形

■【なむ】…強調の係助詞

■【思ひたまへ出づ】…思い出しております

※【たまふ】…~ております謙譲の補助動詞

※【思ひ出(い)づ】…思い出す

■【らるる】…自発の助動詞「らる」の連体形

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日の古語詳解は、「頼む」について☆

では行ってみよ~♪

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「頼む」という言葉は、現代では、

 

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こちらが希望するようにしてくれることを伝えて願うというような意味に用いますよね。


 

ですが、古文では、その漢字「」のとおり、

 

信頼する」「頼りにするという意味で用いられるのが基本です。


 

このように、漢字本来の意味で用いられる言葉って、

古文ではすごく多いんですよねー!

ヽ(゚◇゚ )ノ


 

現代では、そういうの、すっかり忘れ去られて、

頼む」は、単なる「たのむ」、

頼る」は、単なる「たよる」としか用いません。


 

古文を勉強するのは、

そういう日本語本来の奥深さにも気づいてほしいからなんです。


 

知識を得る」というのは、

単なる暗記ではなく、言葉本来の「知る」ことです。

 

英語でも、「know」は、

知る、理解する」と訳しますよね?


 

あなたは、古文を、単語・文法の丸暗記ものだと勘違いしてませんか?

 

そういう始めの第一歩で間違えてしまってるから、

いつまで経っても、古文目線が身についてこないんです。

 

古文を好きになれないんです!

ヽ(;´ω`)ノ


 

このブログを読んで、少しでもそれに気づいてもらいたいなと思います☆

(o^-')b


 

【頼む(たのむ)】
〈四段の場合〉

①頼りにする、信頼する、あてにする

②主人として身を託す、仕える


〈下二段の場合〉
③頼みに思わせる、期待させる

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

 

古文では、四段と上下二段で、終止形が同じ形になります

 

なので、上のように、四段の場合、下二段の場合の2つの意味が辞書に書いてあるんです。


 

つまり、

 

【古文の四段活用】

未然 たのま
連用 たのみ

終止 たのむ

連体 たのむ

已然 たのめ
命令 たのめ

 

【古文の下二段活用】

未然 たのめ
連用 たのめ

終止 たのむ

連体 たのむる

已然 たのむれ
命令 たのめよ

 

ほらっ!終止形が一緒の形でしょ?


 

ですが、現代では、

 

【五段活用】

未然 たのま
連用 たのみ

終止 たのむ

連体 たのむ

已然 たのめ
命令 たのもう

 

【下一段活用】

未然 たのめ
連用 たのめ

終止 たのめる

連体 たのめる

已然 たのめれ
命令 たのめよう

 

※「頼める」(下一段)は、辞書的には存在しませんが^^;


 

ですが、実際の古文を読むと、

四段か下二段かは明らかですので、

これらを丸暗記するというのは、ナンセンスですが…

(;゚;∀;゚;)


 

「ひとへにうち頼みたらむ方は」

   ↑

「頼み」という形を見ただけでも、

四段活用だということがマル分かりです!

ヽ(゚◇゚ )ノ


 

ちなみに、下に連用形接続の「たら(たり)」がありますね~!

(*^m^*)


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なので、古文に接して、古文目線を養っていくほうが、効率的なんです☆

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木211(原文)

「…ひとへにうち頼みたらむ方は、さばかりにてありぬべくなむ思ひたまへ出でらるる。…」

     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木211-1】イラスト訳

【帚木211-2】イラスト解釈

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

 

うち~(接頭語)

たり(助動詞)  たり②

かた(方)

「さ」のつく指示語一覧

「に」の識別

ありぬべき

ぬべし

なむ①  なむ②

たまふ  たまふ②

なむ①  なむ②

「思ひ~」の複合語一覧

思うたまへ得

る(「る」意味の識別)

「られ」の識別

係り結びの法則

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ