わたしが訪問させていただいているブログで私製航空書簡が話題になっていました。
現在の外国あての書状料金は地帯により異なりますが、25gまで90円、110円、130円。
航空書簡は全世界90円。
書状料金と航空書簡との料金の差額は同額または小さくなっています。
加えて、インターネットの発展に伴い通信文だけならEmailは即時だし通信料金を別にすれば無料!
航空書簡の存在理由は少なくなっているように感じます。
外国では航空書簡の発行を中止している国もあるくらいです。
しかし、書状の航空郵便料金が高かったときには、航空書簡の存在価値があったと思います。
郵便局では郵政省(当時)発行のものを航空書簡料金だけで買うことができますが、
大きな書店の文具コーナーなどでは航空郵便用の封筒とともに私製の航空書簡が販売されていました。
航空書簡を使って料金を安く抑えたいのにわざわざ別料金を支払って私製の航空書簡を利用するって・・・?
わたしは私製の航空書簡そのものに興味はないのですが、
この当時は現行の普通切手に少し力を入れていたので、
普通切手の適正使用例として私製の航空書簡も収集していました。
今回は手元にある3点を紹介してみます。
(私製の航空書簡をつくるためには郵政省の承認が必要な敷居の高いものだったのでしょう。各々に承認番号が印刷されています。)
① 1967年シリーズ 50円弥勒菩薩貼
"BEST ENVELOPES"製(東京郵政局承認第A-18号)
② 1972年シリーズ 120円迦陵頻伽貼
"UZUMAKI ENVELOPE"製(東京郵政局承認A第-6号)
③ 1980年シリーズ 80円人物画像鏡貼
"KEIO PLAZA INTER-CONTINENTAL HOTEL"(東京郵政局承認A第29号)
ホテルの宿泊者用に部屋に備え付けられていたものでしょう。
このようなものなら私製の航空書簡を製作する意味もあるでしょうね(^^)