懐かしの商用車コレクション、今回はトヨタハイラックスの郵便車です。当時の郵政省の郵便車なので、商用車と言うよりも公用車のモデルですが、郵便車は昭和の貨物車として外してはならない仕様と思います。

シリーズとしては、灯油配送車以来2度目の登場となる3代目のハイラックスですが、荷台の変更だけで、これだけ印象が変わると感心出来るモデルに仕上がっています。『実用以外の目的はありません』と、全体のオーラが漂う無機質な荷箱、この仕様独自の大きい目のフェンダーミラー等、よくリサーチしてモデル化に挑んだ痕跡が見受けられます。また便乗禁止の文字、マスキングの当て板で吹き付けられた『限定』の表記も雰囲気満点です。なおハイラックス本体のディテールは灯油配送車と同じです。

しかしながら、毎回言っている様に仕上げのツメが甘く、特に荷箱の仕上げの悪さは閉口もので、全体の塗装ムラとルーフ後端に残っているバリは酷いものです。コルゲート板の再現性や扉の位置等も完璧なのに、ツメの甘さで非常に損をしています。

実は郵便車の製品化と聞いて、このアルミバンタイプ以前の、和製メイルバンタイプの製品化を期待していました。しかしこのアルミバンタイプも見掛けなくなって久しく、現代の集配用の郵便車は軽ワンボックスカーが主流となっている事もあり、このアルミバンタイプでも『懐かしの・・』となる事に間違いはありません。

2021年12月発売 発売価格 1.999円(税込価格)