「ダイナ」
中野忠晴、コロムビア・リズムボーイズ
コロムビア・ジャズバンド
昭和9年録音

From my 78rpm record collection.
Tadaharu Nakano - DINAH
Columbia Rhythm boys
Columbia Jazz band
recorded in 1934

「ジャズコーラス」とあります。

今日の耳で聴くと、「これがあのコルトレーンやマイルスの演奏してるのと同じ"ジャズ"???」

と疑いたくなるユルさです。

舶来の軽音楽をまとめて「ジャズ」とくくっていた1934年当時の日本ではこれでも立派なジャズでした。



編曲者の奥山貞吉は和洋の感覚を巧みにブレンドする才能に長けた人でした。

そのため、本格的ジャズとしては少々食い足りない仕事が多いのですが、

その分、洋楽伴奏によるポピュラーや歌謡曲の吹き込みには中庸を得た優れたスコアを残しています。



このレコードで特筆すべきはコロムビア・ジャズバンドの熱演です。

特にラストコーラスのホットな演奏ぶりは1934年当時としては群を抜いたもので、

グレン・グレイのカサ・ロマ楽団の演奏を連想させる素晴らしい出来です。


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