合点承知之助 | 死語辞典by九条唯子

死語辞典by九条唯子

Laughter makes good blood.

新タイトル


こんにちは、九条唯子です。

彼岸も過ぎて、日が長くなりましたね。

ご近所を歩けば、桜もちらほら咲き始め

なんとも気持ちの良い季節でございます。

首が痛くて上を見上げられないので、

ひっそり遠目から花見するわたくしでございます。

がってん文字

さて、本日の死語は『合点承知の助』。

読み方は『がってんしょうちのすけ』でございますよ。


「わかった、納得した」という意味の言葉を

二つ重ねて人名のようにした語呂合わせの洒落ですね。


この手の言葉遊びは「無駄口」といわれていたようで、

「その手は桑名の焼き蛤」「恐れ入り屋の鬼子母」が有名でございます。


わが死語辞典に登場した

「冗談はよしこさん」「余裕のよっちゃん」

の源はここにあったのでございますねぇ。


それにしても『がってん』などは、

時代劇の岡っ引きくらいとか言わないのです。

「ためしてガッテン」というNHKの番組がございますが、

日常会話で聞いたこともないのです。


けれども「合点」を「がてん」と読むと、

「早合点」とか「合点がいく」という表現に使われ、

現役の言葉になるのですよ。


日本語っておもしろいですねえ。


そもそも「合点」とは、

和歌・連歌・俳諧などを批評して、

良いと思うものにつける印のことだったとか。


現在の◯・△・☓などの採点マークみたいなものだと思うのです。


先人達は賢いのです。


がってん





きっき見てたテレビドラマで『合点承知の助』という台詞が!

こういう偶然ってあるのですね。

今、人気の西島秀俊主演「ダブルフェイス…」とかいうドラマでやんした。

ただ、イラストのように「ぽんっ」と手を打ってなかったのが残念…。


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