彼岸も過ぎて、日が長くなりましたね。
ご近所を歩けば、桜もちらほら咲き始め
なんとも気持ちの良い季節でございます。
首が痛くて上を見上げられないので、
ひっそり遠目から花見するわたくしでございます。
さて、本日の死語は『合点承知の助』。
読み方は『がってんしょうちのすけ』でございますよ。
「わかった、納得した」という意味の言葉を
二つ重ねて人名のようにした語呂合わせの洒落ですね。
この手の言葉遊びは「無駄口」といわれていたようで、
「その手は桑名の焼き蛤」「恐れ入り屋の鬼子母」が有名でございます。
わが死語辞典に登場した
「冗談はよしこさん」「余裕のよっちゃん」
の源はここにあったのでございますねぇ。
それにしても『がってん』などは、
時代劇の岡っ引きくらいとか言わないのです。
「ためしてガッテン」というNHKの番組がございますが、
日常会話で聞いたこともないのです。
けれども「合点」を「がてん」と読むと、
「早合点」とか「合点がいく」という表現に使われ、
現役の言葉になるのですよ。
日本語っておもしろいですねえ。
そもそも「合点」とは、
和歌・連歌・俳諧などを批評して、
良いと思うものにつける印のことだったとか。
現在の◯・△・☓などの採点マークみたいなものだと思うのです。
先人達は賢いのです。