2022.12.10一日一季語  鯨(くじら《くぢら》) 【冬―動物―三冬】

 

船体のゆつくり傾ぎ鯨見ゆ    竹内弘子

 

ホエールウォッチング(英: whale watching)は、鯨類やイルカ類を、自然の中で観察するという観光の一種。野鳥観察などと類似した趣味のひとつであり、また単に趣味というだけではなく、自然観察などの理科教育、環境教育の一環という位置づけも持つ。

沖縄の旅行会社のキャッチコピーは以下のように書いてある

毎年冬になると温暖な沖縄に繁殖のためザトウクジラがやってきます。

沖縄のホエールウォッチングといえば慶良間諸島が有名ですが、

本島北部・本部近海でも多くのクジラを見る事が出来ます。

一度行ってみたい。

*農林水産省ホームページより引用

 

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【傍題季語】

勇魚(いさな)、初鯨(はつくぢら)、白長須鯨(しろながすくぢら)、小鯨(こくぢら)、ごんどう鯨(ごんどうくぢら)、白鯨(はくげい)

*個別の鯨の他の名前も含むようです

 

関連季語

 → 捕鯨

 

 

【季語の説明】

クジラ目に属する哺乳類のうち大型の種類の総称。小型の種類をイルカというが明確な区別はない。体長約六~三〇メートルで現存動物中、最大の種を含む。形は魚形で遊泳に適し、前肢はひれ状、後肢は退化、尾は尾びれ状。魚と異なり尾びれは水平に広がる。皮膚には毛もうろこもなく、皮膚下に厚い脂肪層が発達し体温を保つ働きをする。胎生で一産一子。魚やオキアミなどを食べる。歯があるハクジラ類と、歯がなく代わりにくじらひげのあるヒゲクジラ類とに分けられ、前者にはマッコウクジラ、ツチクジラなど、後者には最大種のシロナガスクジラ、セミクジラ、イワシクジラなどがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典

*季語の分類では、海豚(いるか)は、主季語の扱いになっている。

 

 

【例句】

高濤に鯨の尾鰭直立す      山崎ひさを

鯨来る土佐の海なり凪ぎわたり  今井千鶴子

鯨鳴くゆゑ金色の海と空     岡井省二

白鯨のそばに寄りたるあしたかな 各務耐子

鯨追ふ太平洋の真只中      加地芳女

 

【鯨と海豚】

イルカというのは、ハクジラの中でも小型のグループの呼び名で、基本的に、成体の体長が4~5m以下の種類をイルカ、それ以上の種類をクジラと呼ぶ。(例外あり)

 

 

【鯨の歌】

ザトウクジラに代表するヒゲクジラの仲間が発する歌のような鳴き声は雌雄の選択を助ける役割、雄から雌へのアピールなどの説があります。これは「歌」といわれる発声が交配期に確認されることが多いためから推測されています。

 

 

【捕鯨発祥の地】

我が国捕鯨発祥の地である和歌山県の太地町には、「鯨魂の永く鎮まりますよう」という願いを込めたくじら供養碑が建立されていて、毎年4月29日にはここで「くじら供養祭」が行われています。このような供養碑は、全国各地の捕鯨に縁のある地域に建立されています。

 

 

今日は何の日

納めの金比羅

毎月10日は金毘羅(金毘羅権現,金毘羅神社)の縁日であり、1年最後の縁日は「納めの金比羅」と呼ばれる。

 

三億円事件の日

1968(昭和43)年のこの日、東京・府中市の東芝工場で支給されるボーナスを積んだ乗用車が、白バイ警官に扮した犯人に強奪される「三億円事件」が起きた。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

出典:農林水産省Webサイト(当該ページのURL)

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1209/spe1_04.html

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)