丙火猛烈,欺霜侮雪。能煆庚金,逢辛反怯。土衆成慈,水猖顯節。虎馬犬郷,甲木若來,必當焚滅。
(丙火は猛烈、霜を欺き雪を侮る。能く庚金を煆す。辛に逢えば反て怯む。土衆れば慈を成し、水猖んなれば節を顕す。虎馬犬の郷,甲木若し來たらば、必ず焚滅に当たる。)
原注:火陽精也,丙火灼陽之至,故猛烈,不畏秋而欺霜,不畏冬而侮雪。庚金雖頑,力能煆之,辛金本柔,合而反弱。土其子也,見戊己多而成慈愛之德;水其君也,遇壬癸旺而顯忠節之風。至於未遂炎上之性,而遇寅午戌三位者,露甲木則燥而焚滅也。
(火は陽の精なり。丙火は灼陽の至、故に猛烈、秋を畏れずして霜を欺き、冬を畏れずして雪を侮る。庚金頑と雖も、能く之を煆する力あり、辛金は柔を本とし、合いて反って弱まる。土は其の子なり。戊己多く見て慈愛の德を成す;水は其の君なり。壬癸の旺に遇いて忠節の風を顕す。未だ炎上の性を遂げずに至りて、寅午戌三位に遇うは、甲木の則ち燥して焚滅するを露にす。)
丙日に生れて戊己が多ければ、身旺であれ身弱であれ、目も当てられないような人生になりかねません。
(身旺と身弱で現象の違いはありますが)
これを、戊己日に生れて丙があれば、と読んだところで、土は集まっているのですから、身旺ということになります。
身旺の土に、丙があれば……これはまた、丙は悪神となり、やはりおかしいのです。
火土傷官ということで、他の傷官のようにあまり多弁にならないために慈愛の徳と言っているのかもしれませんが、それならもっと本質が分かっていないということになります。
どうも、この十干の部分は問題が多いように個人的には感じています。
滴天髄は、あくまでも原書であり、現在はここから発展した理論が使われています。
滴天髄に書かれていることを、何でもかんでも金科玉条の如く守る必要はないと考えなければなりません。
運命学実践家・易者 武部泰莞
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