今回は『趣』を書いてみます。
総15画でバランスのとりにくい文字だと思います。コツはやはり『走』と『取』の位置や大きさのバランスでしょう。
何も考えずに書くと上手く書けないので、初めから完成図を思い浮かべてから書き出すようにします。
まず、『趣』を綺麗に書くために最も重要なのは「正しい筆順で書く」ことです。筆順は神経質になる必要はないと思っていますが、『趣』に関しては筆順を守ります。
筆順その1
筆順その2
2つの筆順の違いは『耳』の筆順の違いです。『耳』の3画目は縦画でも横画でも構いません。書道家さんたちは状況によって使い分けています。
どちらにせよ、筆順の大前提は『走』が先です。『走』は「そうにょう」と言います。そうにょうを書くときに『取』の位置を考慮しながら書くのがポイントです。
『走』と『取』は2等分いいでしょう。『走』が大きくなりすぎないように注意です。
『そうにょう』の右払いは『取』を考えながら書きます。また、最終画は止めます。文字は「払いの重複を避ける」という基本ルールがあります。
『そうにょう』で派手に払っているので、『取』は払わないようにします。これは他の文字でも同じ事が言えます。例えば『返』『奏』『養』・・・これらは最終画を止めます。
今回は『趣』を取り上げましたが、文字の中でも難しい部類に入るのではないでしょうか。書き方を知ったら、とりあえず書いてみて経験してみてください。
『そうにょう』の文字を綺麗に書けるようになったら、『しんにょう』も『えんにょう』も簡単に感じるかも!
おわり