設備工事とは？仕事内容を紹介

設備工事の種類

設備工事とは、主に建物の電気、ガス、通信、防災・消火といった設備をつくる仕事です。まずは設備工事の作業の種類をいくつか紹介します。

このように、建設のなかでも生活する上で必要な設備全般の工事に関わる作業が中心となります。

ただし、設備工はこれらをすべて行なうわけではなく、それぞれの分野の専門職として仕事をするのが一般的です。さらに、上記で紹介した工事の中でも作業が細かく分かれていきます。

設備工になりたいと考えているのであれば、どの分野で仕事をしたいのか、事前にある程度決めておくといいでしょう。

設備工の仕事

設備工は建設業の一部であり、電気・ガス・水道・通信などライフラインに関わる重要な役割を任されます。

具体的には、キッチンやお風呂、洗面所、照明、エアコン、テレビや電話など、私たちが日々触れているものです。

たとえば、建物の屋根や壁、床ができあがっても、それ自体は物置のようなただの箱に過ぎません。設備工事を行なってこそ、はじめて人が使える建物に仕上がるのです。

つまり、建設業のなかでも非常に需要のあるポジションですので、将来性も十分に期待できます。

また、居住用の一般住宅から大規模なビルまで幅広く関われるのも特徴。ありとあらゆる現場へ足を運び、多くの経験を積むことができます。

給料、働く環境をチェック

設備工の平均日給は10,855円（※）となっています。新卒の正社員と比べると平均日給を下回ってしまう場合もありますが、経験年数を重ね、技術が向上していくにつれ、給料アップも可能です。

設備工は体力仕事ではありますが、高齢になって現場に出るのが難しくなっても、社内での事務作業や統括のポジションに異動し、仕事を続けられる可能性があります。

勤務時間は8時から17時までが平均的。一般的な会社とはやや異なり、業務開始が早い点が特徴です。現場が遠方にある場合は向かうまでにも時間を要するので、集合が朝の6〜7時になることも珍しくはありません。

休日は、日曜日が固定で休みに設定されていることが多いですが、隔週土曜日が休日になったり、シフト制で平日を休日にしたり、閑散期にまとめて連休を取れたりする場合など、会社によってさまざまです。

（※）集計期間2020年9月〜2021年3月＜マイナビバイト調べ＞

設備工は未経験OK？将来は独立も？

設備工の求人で、「未経験OK」と記載されているものも多く見かけます。

しかし、基本的に資格がなければ作業が行なえないことがほとんど。マイナビバイトの求人における「未経験OK」は、就業経験・特別なスキル・資格を問わない仕事のことを指すため、未経験では仕事に取り組むのは難しいのが現状です。

設備工の資格は、分野や作業内容によっても異なります。

たとえば、空調設備の施工管理を行う際には、「電気工事士」と「管工事施工管理」の資格が必要。

水道設備工事の施工監理を行う際には、「給水装置工事主任技術者」「下水道排水設備工事責任技術者」「管工事施工管理技士」「水道技術管理者」といった資格が必要なので、事前にチェックしておきましょう。

また、上記の資格の中には実務経験がないと受けられないものもあります。設備工として働きながら、さらなるステップアップのためにも計画的な取得を目指してみましょう。

一人前になれば、将来的に「独立」という選択肢もあります。

独立を目指すには、まずは作業員として経験を積み、その次に現場やスケジュールの管理をする「現場監督」に昇格するとよいでしょう。そこで得た技術や信頼を活用し、ゆくゆくは自身で個人事業や会社をつくることも可能です。

設備工が向いている人

設備工に向いているのは、身体を動かすのが好きな人。設備工事の仕事は朝が早く、繁忙期には夜遅くまで作業が続くこともあります。体力と共に、忍耐力も必要です。

さらに作業内容がとても細かいため、几帳面な性格やものづくりが好きな人にはおすすめです。

また、設備工事ではチームワークが重要。社内はもちろん、取引先との人付き合いも大切にできる人であれば活躍できるでしょう。

設備工は、人々の生活を支える重要な役割を担う仕事。建設現場には欠かせない存在です。

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