日本の秋に欠かせないくだもの、柿の効能とは?
2022/09/21 00:00
秋の連休中に始まったお彼岸。今年の秋のお彼岸は、9月20日から26日までです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 お彼岸のお供え物の定番といえば、季節の花、おはぎやお団子、そして季節のくだものなどですね。秋に旬を迎えるくだものといえば、ぶどう、梨、りんご、柿など。なかでも柿は日本古来の植物であり、季節の行事にふさわしいくだものといえそうです。 「柿が色づくと医者が青くなる」という言葉があるほど、柿は栄養価が高い果物です。柿はビタミンCを豊富に含み、さらにカロテン、タンニン、カリウムなどさまざまな栄養素が含まれています。ビタミンCは免疫力を高める効果があり、白血球の働きを助けます。カロテンには強い抗酸化作用があるため、免疫力がさらに高まり、これからの季節の風邪予防にも。 柿に含まれるタンニンは、ポリフェノールの一種。悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防や高血圧を防ぐ効果が期待できます。また、体内を活性化し、健康維持にも役立ちます。また、干し柿にした場合には食物繊維が豊富に。腸内環境をよりよく保ち、便秘解消、生活習慣病の予防にも。 「柿は二日酔いに効く」などと言われますが、これは渋みの元であるシブオールと、アルコールデヒドロゲナーゼという酵素にアルコールを分解する働きがあるため。利尿作用のあるカリウムを多く含むので二日酔いの予防にも効果的。さらにタンニンの解毒作用が二日酔いを和らげるとされています。 柿は、そのまま皮をむいて食べるのはもちろん、お料理の食材としても活用できます。豆腐を使った白和えや、サラダにしても彩りがよく、手軽に取り入れることができます。また、きんぴら風の炒め物や、マヨネーズ焼きにするなど、加熱することで食感が変わり、違う味わいを楽しめます。 柿を楽しむことは、日本の秋を楽しむこと。旬の時期には、デザートだけでなく食材としても、取り入れてみてはいかがでしょう。