モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

手の彫塑

2011-09-19 15:21:00 | 小学生 工作
20110919
左:廉人(小4)  右:海希(高1)

どうも幸介です!本日は学生クラスと小学生クラスより手の彫塑(ちょうそ:やわらかい素材で作った作品。逆に堅い
素材での立体作品は彫刻と呼びます)をご紹介します!

左の廉人ですが、彼はこだわりが強く作品の方向性やディティールの意味まで自身で把握していて、僕が「もうちょっとこの指曲げたら自然なんじゃない?」などと言うと「それだとボールを掴むかたちにならないからここはこれで良いの!」と白黒ハッキリした意見。夏休みいっぱいを使って、手のみならずラグビーボールまで完成させました。手には針金の骨組みが入り、ラグビーボールはポージング的に粘土で制作してしまうと多量の粘土が必要&手が重さに耐えられないということで、張り子での制作となりました。いやはや想像以上に大変でしたね…しかし本人も納得のいく出来となりました!

右の海希の作品ですが、こちらは水粘土での制作です。高校生なので、「自然なポージングかつしっかりとした作り込みで仕上げれば骨組みがなくても自立する」ということで針金などは使わずに粘土のみでの制作となりました。小学生では学校で粘土を使った授業もありますが、中学生以降はこういった手を汚しての制作は学校等でも皆無になります。おそらく彼女も久々の立体制作だったのではないでしょうか。夏休み中、毎週のように指が折れたり思うように指の細さが出なかったりで、四苦八苦している姿が印象的でした。最終的には爪などの細かな部分や、手の甲のうっすら骨張った感じなど、なんとか9月まで制作して完成!ここまで細かく手を見つめたので、今回学んだ事は次に描く手のデッサンにも生かされることでしょう!

そんなわけで、夏は暑くてイヤだし冬は寒くて手がかじかんで上手く作れない、つまり今現在の「秋」が粘土制作にはもってこいの季節ですね!…というか秋は芸術全般にもってこいな気もしますが。芸術の秋ですしね。最近は大人クラスの中でも、チラホラと粘土制作をされている方を見かけます。ちょっとやりたいかも、と思った方は、ぜひとも直感に従って立体制作をされてみてください!

田中幸介

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 光を感じる色彩 | トップ | 鏡の中の自画像 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小学生 工作」カテゴリの最新記事