まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

山もみじ 三帰依文の 響きかな

2018年11月25日 | 観光ガイド的日常

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は7.2度から17.0度、湿度は80%から58%、風は1mから3mの西北西の風が少しばかり。明日の26日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 102/69-62 36.3°C-92% 65.7Kg 1010hPa.10°C.62% 左足膝痛み減少 歩行可能 体調はすこぶる良い

 

 一週間前には、70.2Kgまでいった体重がここまで下がってきた。防風通聖散のおかげなのか、ところてんのおかげなのか。おかげでおなかはすっきりとしてきたし、自分で靴下が履けるようにもなってきた。あと四日で県立病院での予約診察日になる。

 

 昨日は寝過ごしてしまって大失敗だったが、今朝は5時半に起きてスタンバイ。今回も、観光ガイド「おへんろつかさの会」設立10周年記念講演会ということで、お釈迦様のご子孫であるという、「スダン・シャキャ」種智院大学准教授をお迎えしてのお話だった。

 

 会場は、隣町にある「寒川農村改善センター」の二階大会議室だった。テーブルとかいすの準備のお手伝いでもと早めに出かけたが、午前中に会場設営は完了させたという話だった。

 

 私は力仕事は苦手なので「ラッキー!」と思ったが、それはそれでなんだかさびしいものが湧いてきた。

 

 渡邉会長のあいさつの後、大山さぬき市長の挨拶があって、講演会は13時半から始まった。

 

 うーん、渡邉会長も張り切っておるなぁと感心した。

 

 お釈迦様のご子孫だという、スダン・シャキャ先生は民族衣装での講演である。

 

 こういうお顔の方である。専門分野は 印度哲学(含仏教学). 研究テーマ, 密教を中心としたインド・チベット・ネパールの思想と儀礼の研究. 研究内容, 13世紀の初頭に滅んだサンスクリット語を基盤とするインド仏教がネパール仏教においてどのように受容され、変遷したかを明らかにしていくものらしい。

 

 お話は、ネパールという国のこと、民族衣装のこと、ルンビニ-のことなどを次々と話されたが、私の心に残ったのは、

 

 という、三帰依文の合唱だった。久々の、「ブッダーン~サラナーム~ガッチャンミー~」だった。若いころ、ネパールからの技能実習生「シャムさん」に教えてもらったのが最初だった。「ダンマーン~シャラーム~ガッチャン~ミー~」、シャムさんに会うと、かならず、この三帰依文が挨拶になった。「サーンガーン~シャラーナーム~ガッチャーン~ミー~」。シャムさんとは、これで帰りのあいさつになった。お寺で、これを合唱したことはない。

 

 お遍路さんは仏前において、「三帰」を唱和する。
 弟子某甲[でしむこう] 盡未来際[じんみらいさい] 帰依仏[きえぶつ] 帰依法[きえほう] 帰依僧[きえそう]続いて、弟子某甲 [でしむこう] 盡未来際 [じんみらいさい] 帰依仏竟 [きえぶっきょう] 帰依法竟 [きえほうきょう] 帰依僧竟 [きえそうきょう]と唱和する。

 会場は会員以外の一般の方の聴衆も多く、お寺さん風に言えば、「満堂」状態。どうせ、50人も集まればいいとこかなぁ・・・なんて話していたが、なんのなんの。私なんぞ、机も椅子もなくて立ちんぼ状態。

 

 お話は続くのだが、私はトイレが近いもので早々に会場を後にした。

 

 今日の掲示板はこれ。「人間に生まれた者は 必ず深い いのちの願いを 持っている 」という「和田稠(わだしげし)」先生の言葉から。いつもの町内の善楽寺さんのお寺の掲示板からである。人間が他の生物と異なるのは、「意味」を求めるということである。英語では「Why」(なぜ、どういう意味があるのか)という問いである。私達が今日まで生きてきたということ、その事実だけで自分の存在の意味を感じたりするが、「私がここにいる」ということの意味を求めるのが人間である。なぜ人間は意味を求めるかといえば、死があるからに他ならない。「他の動物にも死があるじゃないか」と思われるかも知れないが、私達はどこかで自分は「死のある生を生きている」ことを学んでいる。死に向かって生きているがゆえに、逆に生きていることの意味を問わずにおれないのである。「なぜ生きるのか」という問いである。死をどこで学ぶのかというと、自分の肉親、兄弟など縁のある方の死を通して、自分も死ぬのだと学ぶことがある。葬儀を重く、大切に勤めてきたのは、死を学ぶことを通して逆に「自らが生きている意味は何か」という問いが掘り起こされてきたからだとおもうのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。



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