からだの錯覚 脳と感覚が作り出す不思議な世界

ブルーバックス
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  • 電子あり
からだの錯覚 脳と感覚が作り出す不思議な世界
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内容紹介

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目次

  • 序章 錯覚体験
  • 第1章 「からだ」とはなにか~自分として感じられる身体と物体としての身体
  • 身体と触覚がバラバラ~痒みを感じる足と、目の前にある足/身体の感覚とはなにか/身体内部の位置感覚!?――固有感覚とはなにか/一つの感覚では成り立たない「からだ」/地面に映る影はなぜ「からだ」ではないのか/からだの錯覚の基本――ラバーハンド錯覚/「からだ」の場所はなぜあちこち彷徨うのか/自分の「からだ」はどこまでか/「『からだ』と触覚がバラバラ」をふたたび考える/本当は、皮膚は石のように硬いかもしれない!/錯覚による「物質からの解放」
  • 第2章 目で見る視覚と頭の中にある視覚――目を閉じることで広がる「からだ」の感じ方
  • 錯覚しやすいかどうか、試すならこの2つの方法/触覚だけで「自分の身体を見つける」!?/「外的な視覚」と「内的な視覚」/セルフタッチ錯覚のバリエーション/背中の後ろの自由な錯覚像/身体に近接する仮想空間
  • 第3章 弾力のある身体――空想の世界にも想像しやすいものとそうでないものがある
  • アバターを自分の身体のように感じる錯覚/腕や脚が伸び縮みするVR錯覚/空想世界の身体状態でも、受け入れやすいものと受け入れにくいものがある/夢で空を飛べるのは、なぜか/指が伸びる錯覚/ダブルタッチ錯覚――接合型のラバーハンド錯覚
  • 第4章 からだの錯覚は思い込みと何が違うのか――錯覚が生まれる、その時脳は……
  • 錯覚は思い込みではないのか/錯覚していることを証明する――「共感覚」は思い込みではない/からだの錯覚の脳内マーカー――身体ではなく「からだ」を認識するとは
  • 第5章 「身体」なのか「モノ」なのかーー自分のような自分じゃないような「きもちわるさ」の由来
  • 錯覚で感じる「きもちわるさ」の正体/主体感と所有感のねじれ/節操のない自己と融通のきかない自己/身体の中の「モノ」!?/所有感が部分的に奪われる錯覚/外傷のない痛み/スライムハンドの衝撃
  • 第6章 幽体離脱を科学する――不思議な現象が導く、さまざまな可能性
  • 幽体離脱は実在するのか/幽体離脱の脳科学/多角的な視点からイメージできる人は、幽体離脱が起こりやすい/動かない体、動きたい心/幽体離脱はラバーハンド錯覚の拡大版か/天空を見下ろす/リセットされる夢、リセットされない幽体離脱/とりかえしのつかない遊び

製品情報

製品名 からだの錯覚 脳と感覚が作り出す不思議な世界
著者名 著:小鷹 研理
発売日 2023年04月13日
価格 定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-06-531623-8
通巻番号 2228
判型 新書
ページ数 256ページ
シリーズ ブルーバックス

著者紹介

著:小鷹 研理(コダカ ケンリ)

名古屋市立大学芸術工学研究科准教授。工学博士。
2003年京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院情報学研究科、IAMAS、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所を経て、2012年より現職。野島久雄賞(認知科学会)、Best XR Content Award(ACM Siggraph Asia)、世界錯覚コンテスト入賞(2019-2021)など多数受賞。

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