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Posted by ブクログ 2020年07月18日
いやあ、面白かった。
江戸時代日本はどのような情報を得ていたのか?
オランダ人はどのような情報を与えていたのか?
オランダ風説書で抜粋された内容から、日本政府・オランダ人の世界観が見える。当時の世界が見える。
情報もパワーの一種だけど、情報という重要なパワーに焦点を当てている。
想像の何倍以上も...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月14日
世界史上類例がないとも述べられる、200年の長きにわたって継続的にリポートされつづけた国際情勢。それが風説書だった。この新書が論文を下敷きにしているだけあって、そこまでの知識を新書レベルで誰が欲するんだというくらい掘り下げている。
いろいろ改めて気づかされる。
なぜオランダが唯一の西欧の貿易相手国...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月14日
面白かったが、ところどころ主語述語が分からなくなって、行ったり来たりした。結論で、「風説書は、江戸時代の日本が聞いたオランダ人のささやきでしかなかった」「人間は興味のあることしか知ろうとせず、自分の価値観に合致することしか理解しないのではないか」と書かれている。異文化をどのように取り入れ、取捨選択し...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月06日
江戸時代における海外情報の流通を追った労作である。
通時的な分析によって、徳川幕府の関心の移り変わりが透けて見えるのが面白い。
こうした研究が成り立つのも日蘭が長いこと深い関係を結んでいたからこそだが、オランダの国際的地位が揺れ動く中で関係を維持するために、商館や通詞たちは暗闘を繰り返してきたわけで...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月06日
近代以前、海外の情勢を知る手段は限られていました。まして、貿易を経済の礎にしていた国でもなければ、土地から離れた遠い世界の出来事に関心を持つことも少なかったはずです。実際、鎖国的な体制をとった東アジア圏の国々で、オランダ風説書のような仕組みができたのは日本くらいらしいです。そこがおもしろいところでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月07日
「ここでいう『日本文字で美しく書かれ、商館長による署名がなされ』た文書が、オランダ風説書である。風説書は、オランダ人が眼にした数少ない正式な日本文書であった。江戸では老中、ことによると将軍さえ見るかもしれない。そのためとくに緊張感をもって、ていねいに仕立てられた。」(はしがきより)
江戸時代に200...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月06日
[ 内容 ]
日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。
幕府はキリスト教禁令徹底のため、後には迫り来る「西洋近代」に立ち向かうために情報を求め、オランダ人は貿易上の競争相手を蹴落すためにそれに応えた。
激動の世界の中で、双方の思惑が交錯し...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月13日
日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。長崎出島を舞台に鎖国のニ百年間、毎年続けられた世界情報の提供の実態に迫る。
第一章 「通常の」風説書
第ニ章 貿易許可条件としての風説書
第三章 風説書の慣例化
第四章 脅威はカトリックから...続きを読む
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