内容紹介

★アメリカ発、ベストセラー!★
★なぜあの人は人のせいにするのか?★


 あなたには「どうしてもこれをした方がいい、あるいはやめた方がいいと分かっているのにできない」問題はありませんか?
 この本では、そういう行為を「自己破壊的行為」と呼んでいます。
 人が自己破壊的行為をしてしまうのは、「怠惰だから」でも「無能だから」でもありません。できないのは、もっと別のところに理由があるからです。そして、その理由を探さなければ生きる本当の意味はわからないのですが、結局できないまま人生を終える人も多いのです。
 自己破壊的行為をなぜしてしまうのか。それを覆い隠しているのは、感情です。
 本書には、感情がどれほど人間をさりげなく操るのかが書かれています。私たちは、「安心感」を求めてたり、過去に受けた傷を見ないようにしたり、はたまた自分が今味わっているつらい感情を見ないためなら、なんでもします。
 「自分の心の赴くままに行動するべき」だなんて、ウソです。なぜなら、人間は快適なところにいたがるものだからです。それが実は自己破壊的であるかもしれなくても。理性で決断し、戦略をたてる生き方が人生を最高にします。
 あたりまえのことですが、このあたりまえのことをすることが、どんなに難しいか。この本を読んで、ぜひ感情について、新しい知識をとりいれましょう。
目次
第1章
やればプラスになることをやらないことには、必ず理由がある
現実から目をそらしているとき、人は自分以外のものを「責める」
やみくもに「自分を愛する」ことは間違い

第2章
あなたが心から求めていることを探らないと、人生は悪化する
「感情」と向き合うのはとても怖い
不快な感情をしっかり味わう
安心感という「感情」を意識的に切り離して、理論で行動する

第3章
感情を呼び起こす状況を避けると慢性的な問題になる
ばつの悪さの背後には「恥」がある
自分が人生に本当は何を求めているかを知るには、「嫉妬」の奥を見つめる
後悔は「将来絶対やるべきことは何か」を教えている
感情を信じてはいけない

第4章
「人生をがらりと変えてくれる」ものは存在しない
変化はがらりと起こるものではなく、マイクロシフトで起きる
誰かの人生の助手席に座ってしまった人が問題を抱える

第5章
成長のためには、過去の傷を未来へと断固として持ち越さない
トラウマを受けると、感情と記憶をつかさどる海馬が小さくなる
人間は感情を回避する達人
心を癒すとは、不快で、破壊的であるが大事な取り組み

第6章
「状況に応じてかぶる仮面」に飲み込まれていないか
すばらしい自分とは「自分にはさまざまな強さや弱さがあることを分かっている人」
脆さは人生の何よりも大切である
自分の感情を抱えられるようになると、ほかの人にやつあたりをしなくなる
相手の感情を認められれば、自分の感情も認められる

第7章
心配は、「本当の問題」から気をそらすため
メンタルの強い人は、人生に向き合った経験が多い人
「あれか、これか」と2択しかない人は危険
人は一気には変わらない
人生経験の質は、人間関係の質によって決まる