インテックス大阪で9/11に開催される「こみっく★トレジャー40」にて頒布する新刊、天気の子の小説本です。 帆高と陽菜は夏美から頼まれた取材の一環で、高円寺にある氷川神社に来ていた。 直接その天井画を見るのは初めてだったが、その絵には天気の巫女だったからこそ、空から彼女を奪ったからこそに感じるものがある。 老神主はそんな彼女らを見て、遥か昔に雨女と自称する者がいたことを思い出す。 1964年、夏―― オリンピックを目前に控えた東京は雨が全く降らない異常気象に見舞われており、とうとう水源地である小河内ダムは湖底が干上がってしまう。 水は満足に使えず、制限給水はもう三年半にも渡って行われていて、給水車には長蛇の列が出来、水を巡る諍いが絶えず、新聞は砂塵舞う東京の街を『東京砂漠』と書き立てた。 気象学者の正埜重方博士が書き遺した回想録には、空前の大渇水の東京に雨女が現れたという記載があった。 自由に雨を降らせる雨女の真偽を鑑定して欲しいという依頼を断り切れず、仕方なく立ち会うことになった博士は、着物姿の雨女が空の状況に関わらず雲を集め雨を降らせる光景を目撃し、原理不明ながら雨女の起こした現象に、内心で少年のように心を躍らせる。 しかしそれは、天気の巫女の悲しい運命との出会いでもあった…… サンプルページ: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18312617 サイズ :A5 ページ数:70ページ(表紙カラー・本文モノクロ) 表紙イラスト:takeさん https://www.pixiv.net/users/27755788 発送はあんしんBOOTHパックネコポスです。
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