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一般常識

「各々(おのおの)」「それぞれ」の意味と違い

「各々(おのおの)」「それぞれ」の意味と違い

「各々(おのおの)」「それぞれ」の意味と違い

「各々(おのおの)」と「それぞれ」は、どちらも集団を構成する要素の個々を指す際に使われる言葉です。意味も使われ方も似ているところから、違いが分かりづらくなっていますが、一体どのあたりで区別できるのでしょうか。改めて考えてみると、かなりややこしい問題であることが分かります。

今回は、「各々」と「それぞれ」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、これらの使い分け方が知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてくだい。

「各々(おのおの)」とは

おのおの

「各々」とは、「各自」「めいめい」という意味の言葉です。複数いる人間のひとりひとりを個別の対象とする際に使われます。読み方は「おのおの」で、「かくかく」とは読まれません。「各」一字だけの表記の場合もあります。
「この問題については、クラスの各々が考えて答えを出してほしい」「今回の件については、各々違う意見があるようだ」「明日の昼食は、各々で用意しておいてください」のように使われます。

「それぞれ」とは意味合いが共通しており、辞書の「各々」の項目でも、「それぞれ」の語を用いた説明がされています。ですので状況によっては、両者を置き換えることも可能です。ただ、「各々」の方は人が主な対象となっており、ものごとについてはあまり使われないという点で違います。

「それぞれ」とは

それぞれ

「それぞれ」とは、「複数の物・人のひとつひとつ・ひとりひとり」という意味の言葉です。「めいめい」などと同じ意味になります。漢字表記では、「夫々」や「其々」などと書かれます。「今から2人は、それぞれ別の道を行くことになる」「これらの品物にはそれぞれに思い出がある」のような使い方がされます。

「各々」とは「個別に」といった意味を持つ点で共通していますが、「各々」は主に人に対して使い、「それぞれ」は物やことがらについても使うという点が違います。また、「それぞれ」は「好みは人それぞれだ」のように、個々の人・物の個性を強調する使われ方をよくするのに対し、「各々」はそういった使われ方をする例は少ないという違いもあります。

「各々(おのおの)」「それぞれ」の意味と違い

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