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一般常識

「追随」「追従」の意味と違い

「追随」「追従」の意味と違い

「追随」「追従」の意味と違い

「追随」と「追従」は、どちらも「誰かの後につく」といった意味合いを持つ言葉です。意味やイメージが似ていることから、使い分けに悩むケースも多くなっていますが、まったく同一の言葉というわけではありません。細かい部分では違いがあり、場面に応じて使い分けることも可能です。では、その違いとは一体何なのでしょうか。

今回は、「追随」と「追従」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けが気になる方は、参考にしてみてください。

「追随」

追随

「追随(ついずい)」とは、「あとから追いしたがうこと」「あとからついていくこと」という意味の言葉です。「彼は権力者に追随することでのし上がってきた」「他人のやり方に追随するのではなく、もっと個性を発揮することが大事だ」のように使われます。また、「人の業績などをまねて、それに追いつこうとすること」の意味もあり、この場合は「A社の戦略に追随する会社が続々と現れてきた」「Bには、他の追随を許さないほどの高い技量がある」のように使われます。

「随」の字は、「したがう」や「成り行きにまかせる」の意味を持ちます。

「追随」と「追従」の意味は非常によく似ていますが、ニュアンスには違いがあります。「追随」の場合は「主体性のなさ」というニュアンスが強く、他人の言動などを真似ることについてよく使われる点が特徴です。

「追従」

追従

「追従(ついじゅう)」とは、「あとにつきしたがうこと」「人のお供をすること」という意味の言葉です。また、人の意見にしたがうことについても言います。「大国に追従することで、国際社会での生き残りをはかる」「Cはクラスの人気者に追従してばかりだ」「悔しいが、今のところはあいつに追従するしかない」のように使われます。「ついしょう」と読む場合もありますが、こちらは「人におもねること」の意味になり、「お追従を言う」のように使われます。

「従」の字は、「つきしたがう」や「けらい」を意味しています。

「追随」とは、上記のようにニュアンスが微妙に違います。「追従」の場合は、「上の者に逆らわない」「指示通りに動く」といったニュアンスが強く、誰かの言いなりになる場面でよく使われるという特徴があります。

「追随」「追従」の意味と違い

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