当時はやる意味謎だった。大人になって気づいた「実は役立つ教科」1位は算数・数学

複雑な方程式の計算や物質を炎にいれて反応を見る実験など、楽しいものもあれば面倒だと感じるものまで、様々な科目を習う学生時代の勉強。正直、「数学って将来使うの?」「理科って役立つの?」と思ったことはありませんか?

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そこで、ジブラルタ生命保険株式会社が全国の20歳~69歳までの教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)男女2000名を対象に行った、「教科」に対する調査の結果を紹介します!

 

意外と使ってる!大人になってわかった実は役立つ教科

子どもの頃はわからなかったけど、大人になって実は役立つということに気づいた教科を聞いたところ、1位は「算数・数学」(366名)、次いで2位に「社会」(335名)、3位「国語」(182名)、4位「家庭科」(173名)、5位「理科」(152名)という結果が出ました。ちなみに1位の「算数・数学」は、“子どもの頃に好きだった教科”“子どもの頃に嫌いだった教科”とあわせて三冠となっています。以前は苦手だった科目も、いざ大人になってみると必要となる機会も多く、実生活で学んだことが役立つのを実感するようになった人も多いのではないでしょうか。「もっと真剣に聞いておけば……」そう感じる場面もありそうですね。

 

「あ、これ授業で習った!」実は役立つと気づいた○○のとき

では、一体どのようなときに、どのような学びが「役立った」と感じたのでしょうか。回答者の方から寄せられた経験談を見てみましょう!

国語では「大人になり書けないと恥ずかしいと気づいた(漢字)」や「あらゆる場面で文章力は必要(作文)」、「文章を書くときなど、正しい日本語が使える(文法)」など、主にコミュニケーションをとる上で気づくようです。実際に教科で習った物語などの内容が生きるというより、「自分の意見を伝える」ということや相手の伝えたいことを読みとるうえで実感する方が多いのではないのでしょうか。

また、算数・数学では「品物を買うとき、どちらが得か調べる(単位量あたりの大きさ)」や「買い物のとき、割引などの計算に役立つ(百分率)」、「料理や手芸で非常に役立つ(割合)」、理科では「天気図や台風など、生活と直接関わりのあることが多い(天気)」や「洗濯や掃除のときに役立つ(化学)」、「モーターを使った製品が理解できる(電磁石)」というように、知っていることでより生活しやすくなる知識として気づいた方が多い印象。社会では「現在の世界情勢を知るのに役に立つ(世界史)」や「政治についてニュースを見て理解できる(公民)」、「社会情勢や、選挙の仕組みなどが理解しやすい(現代社会)」など。

英語に関しては「海外に行ったとき、英語が使えると便利だった(英会話)」や「旅行や仕事など様々な場面でコミュニケーションがとれる(スピーキング)」、「実務で必要(リスニング)」と、実際に言語を使う場面を体験したことで必要性を実感したという回答がありました。

その他、体育では「体力づくりや健康の維持のために必要(水泳)」、道徳では「生活すべてで人として正しく行動できる(道徳)」、家庭科では「一人暮らしで役立つ(洗濯)」など、どの教科においても日常生活の中で学んだことを知識として使っていることがわかります。特に一人暮らしなどで実家を出て、身の回りのことを自分でする機会が増えるほど、当時は副教科として学んでいた科目の重要性に気づくのではないでしょうか。

 

「絶対に将来役に立つ」はウソじゃない

学生時代は「絶対、将来学んだことが役に立つから!」と言われても、いまいちピンときませんでした。しかし、しっかりと学べていると、いざという時に自分で対処できることも多く、生活がしやすくなるので確かに役に立つ機会が多いことがわかります。学校で習う以上、一般常識として知らなければ恥ずかしい思いをすることも多いので、そういった意味でも「役に立つ」というのは間違いないですね。(岡美咲)