誤った判断を覆すには?

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皆さん、こんにちは!親子・人間関係のカウンセラー、山崎祐司です!
今回は前回から引き続き「組織の誤った判断」シリーズ第三弾です。
今回は「誤った判断を覆すには?」をテーマに解説していきたいと思います。

前回ではなぜ組織が誤った判断をしてしまうのかを解説しましたが、ではその判断を撤回することが組織にはできるのでしょうか?

答えは「NO」です!

なぜなら一度決めた決定事項は例えその結論が間違っていても覆せなくなる「心理的拘泥現象」が起こるからです。

心理的拘泥現象とはこれまでにかかった労力を無駄にしたくない気持ちや自分たちの判断が間違っていたと認めることへの抵抗から決定した事柄を覆すことができない状態のことです。

例えばとある会議で一大プロジェクトに1億円投資すると決定したとします。
このプロジェクトは成功すれば大きな利益が見込めます。

毎月、1千万円ずつ投資していましたが、半年経っても収益が全然出ません。

ここで投資を止めるという選択もありますが、そうするとこれまで投資した6千万円が全て水の泡となってしまいます。

これまでの投資を無駄にしたくない・・・

そんなわけで利益が見込めないのに投資は続行され、結果この会社は多大な損失を被ることになってしまうのです。

つまり、組織は一度決めた決定事項は中々覆しにくいのです。

誤った判断を防ぐには決定事項がなされる前、つまり会議の段階で誤った判断を防ぐのが一番いいのです。

その方法として「悪魔の擁護者」というものがあります。

これは決められたメンバーが役割としてあえて反対意見を述べるというものでそうすることで他の人も遠慮なく自分の意見を言えるようになり、より慎重な決定ができるわけです。

いかがでしたでしょうか?
皆さんは組織が間違った判断をしてしまうのは中々ないことだと思っていたのかもしれませんが、ビッグモーターやジャニーズの動きを見ているとそうではないかもしれないと思っているかもしれません。

特に一度決められたことは中々覆らないという「心理的拘泥現象」は個人でも起こってしまうのに組織なるとがんじがらめになって身動きが取れなくなってしまうでしょう・・・

こうならないためには「悪魔の擁護者」をやってみる以前に個人個人が以下の意識を持つことが大事かもしれません。

・自集団も未熟だと思うこと。
・外集団の優れているところを見ていくこと。
・疑問、批判を受け入れること。

慢心せずに客観的な視点を持つことが大事なのかもしれませんね。

ということで今回の記事は以上になります。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました😊

参考文献:眠れなくなるほど面白い社会心理学 亀田 達也 監修
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