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〝ちょす〟じゃない!意外と難しい「著す」の読み方

2023.07.27

日頃、あまり使うタイミングがない「著す」という表現。日常生活で見聞きする機会もほとんどないため、間違って「ちょす」や「しるす」と読んでしまう人も多いのではないだろうか。そこで本記事では、「著す」の読み方や言葉の意味、使用シーンや例文を解説する。併せて紹介する類語や英語表現もぜひチェックしてほしい。 

著すとは 

まず、「著す」の読み方と意味から見ていこう。言葉の使用シーンや例文もぜひ参考にしてほしい。 

読み方は「あらわす」 

「著す」や「著した」の正しい読み方は「あらわす」「あらわした」。漢字単体「著」の音読みは「ちょ」「ちゃく」「じゃく」、訓読みは「いちじる(しい)」「き(る)」「つ(く)」だ。「著」を使った熟語には「著作(ちょさく)」「旧著(きゅうちょ)」「著聞(ちょぶん)」などがある。 

意味 

「著す」は「書物を書いて出版すること」「本を書き著したこと」を意味する言葉。漢字単体の「著」は、「著す」と同じような意味である「書物に著すこと」「著した書物」を指す。また、「著」を使った言葉「著しい」とは「はっきり目立つこと」「明白であること」を表し、「著す」とは異なる意味を持つ。 

使用シーン 

「著す」は、起こった出来事、人物や思想に関して書く場面で使われることが多い表現だ。 

【例文】 

「この会社の歴史を著すことはとても名誉なことだ」 

「書物を著すことは並大抵の根性では達成できない」 

「彼が著した本は瞬く間にベストセラー入りした」 

「生前、彼女は多くの名作を著した」 

「著す」の類語 

次に「著す」と同じような意味を持つ類語を紹介する。表現の幅を広げるのに、ぜひ役立ててほしい。 

執筆(しっぴつ)  

文章を書くことを意味する言葉。書道で筆の持ち方などを指す場合にも使える表現。 

【例文】 

「今回、執筆を依頼された」 

「執筆には時間がかかるらしい」 

「彼が執筆した長編小説が実写映画になった」 

「執筆業はユーモアやセンスが必要だ」 

選する(せんする)  

書物を著すこと、文章を作ることを意味する言葉。「撰する」とも表記される。 

【例文】 

「彼の選した作品は素晴らしかった」 

「長期にわたって本を選した」 

「彼女が選した著書を先輩に貸した」 

「実は今年、本を選することになった」 

著述(ちょじゅつ)  

書物を書きあらわすこと、また書物や著作のことを指す表現。 

【例文】 

「これは祖父が昔著述した本だ」 

「この著述は代々我が家で受け継がれているものだ」 

「シリーズものの小説を彼は長年著述している」 

「彼女が著述したとは思えない作品だ」 

述作(じゅっさく) 

本を書きあらわすこと、作品や著作のことを表す言葉。 

【例文】 

「雑念なく述作に集中した」 

「述作を批判することは著者に対して無礼な言動だ」 

「彼が述作した本が店頭に並べられていた」 

「この作品は丹精込めて述作された」 

「著す」の英語表現 

最後に、「著す」と同じような意味を英語で表した言葉と例文を確認していこう。 

write 

ペンや鉛筆などの道具を使って書くことを表す動詞。 

【例文】 

“She can’t read or write.” 

(彼女は読み書きができない) 

“His ambition is to write.” 

(彼女の望みは作家になることだ) 

“I will write for a famous magazine.” 

(私は有名な雑誌に寄稿する予定だ) 

“He wanted to write about on the subject.” 

(彼はその問題について書きたがっていた) 

describe 

物事を記述すること、または言葉で説明することを指す動詞だ。 

【例文】 

“He is good at describing things in writing or pictures.” 

(彼は物事を文章や絵に書き表すことが得意だ) 

“I described events that actually happened as they really are.” 

(私は実際に起こった出来事をありのままに記述した) 

“Writing is one of the methods used to describe things.” 

(書くことは物事を説明するために使用される方法の一つだ) 

“We will describe the events of that day as they are.” 

(私たちはあの日の出来事をありのままに書き述べる予定だ) 

publish 

本を出版することや発行することを意味する動詞。 

【例文】 

“Her book was published in 1980 by a famous publisher.” 

(彼女の本は1980 年に有名な出版社から発行された) 

“I want to publish my observations on cancer research.” 

(ガン研究に関する観察記録を出版したい) 

“To both write and publish a book is difficult to me.” 

(本を書いて出版することは私にとって難しいことだ) 

“He will publish a new edition next year.” 

(来年、彼は版を改めて再び出版する予定だ) 

contribute 

雑誌や冊子に寄稿することを指す動詞だ。 

【例文】 

“She contributed a short story to that magazine.” 

(彼女はその雑誌に短編小説を投稿した) 

“He wanted to contribute to a newspaper.” 

(彼は新聞に寄稿したがっていた) 

“In recent years, contributing haiku has become popular.” 

(近年、俳句を投稿することが流行っている) 

“My father contributed an article to the newspaper.” 

(私の父は新聞に論文を寄稿した) 

 

文/編集部

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