超ざっくり英文法講座第11回目は“仮定法”になります!
“仮定法”は難しい!とよく聞きますが、こちらも今まで勉強した文法イメージを持っていればなんの問題もありません!むしろ”仮定法”とジャンルを区切っているだけで、結局は今まで勉強した文法イメージを使うだけのものになります。
“仮定法”にはいろんな種類がありますが、ここでは“if節を使った仮定法”をテーマに解説していきます!
“仮定法”の基本的な形は、
仮定法のパターン①現在の仮定(仮定法現在)
まずは仮定法パターン1つ目の“仮定法現在“を解説していきます。
この形式は、“現実に起こりうる条件とその結果を表現”する際に利用されます。
形式は、
ここでみなさん過去の回を振り返って、”過去形”の用法には”距離を取る=仮想空間の話をする”際に利用する、というのを思い出した方もいるのではないでしょうか?
ですが、この例文では”if + 現在形”が使われています。
その理由ですが、”過去形”の”仮想空間”というのは”現実に起こり得ないこと”を表現する際に、時制を”過去形”に変えて表現するから、というのが理由になります。
この例文は”現実に起こりうる未来のこと”を仮定しているので、こういった場合は”if節で現在形”を利用します。
逆に”現実に起こり得ないこと”を表現したい場合は、”if節で過去形を使う”ということになります。
ここから先はかなり補足になりますので、”仮定法過去”や”仮定法過去完了”などの解説が先に気になる方はこちらから飛べます!
補足:仮定法”現在”でのwillとbe going toと進行形
ここまで”if節(条件節)”に注目をしてきましたが、”その結果”の文については例文内で”will”が使われていますが、ここを”be going to”にすることはできるのでしょうか?
もちろんできます!
ただし、”will” と “be going to” ではそれぞれニュアンスが違ったかと思いますので、そのニュアンスで使い分けることになります。
細かいニュアンスの違いについては過去記事で紹介していますので、ぜひ振り返ってみましょう!
ざっくり振り返ると以下のイメージでしたね。
こちらの使い分けから、それぞれwillで使っていた文章の例文と比べてみましょう!
仮定法:willの例文イメージ
「will」を使用する表現は、“未来に起こる事象に対する一般的な意志や決定”を示します。ここでは、雨が降るという条件が満たされた場合の、その時点での“即座の決定や反応”を表しています。比較的確実性が高い未来の行動を示すが、その瞬間までの変更の余地も含んでいる、ということになります。
仮定法:be going toの例文イメージ
「be going to」は、”未来の計画や意図、または現在の証拠に基づく未来の予測”を表します。この表現は、未来の行動がより計画されているか、あるいはその行動が起こることが”ほぼ確実”であることを示しています。ここでは、雨が降ることが予見されている場合の、あらかじめ計画された行動を表しています。
仮定法:現在進行形(be + V-ing)の場合
現在進行形を用いたこの表現は、”すでに決められた計画や非常に確実な未来の予定”を示します。ここでは、雨が降るという条件に関わらず、”すでに家にいることが決定されている状況”を強調しています。この用法は、話者の決意や、未来の行動に対する強い確信を表す場合によく使用されます。
というようにニュアンスが変わってきますが、これも”仮定法”の話だから、というわけではなく、単に”未来形”におけるニュアンスの違い、が影響しているだけです!
仮定法:現在形の例文イメージ
逆に2番目の例文はそもそも”will”を使わずにどちらの節も”現在形”となっていますが、それはどうでしょうか?
仮定法のパターン②過去の仮定(仮定法過去)
続いて仮定法2つ目のパターンである、”仮定法過去”について解説していきます!
いよいよ仮定法の真髄である、”もし今〇〇だったら、〜なのになぁ”といった文が作れるので、これを使いこなせると日常会話のトピックの幅もかなり広がると思いますので、ぜひマスターしていきましょう!
仮定法過去ですが、、”現在または未来”において、”実際にはあり得ないことや状況”を話すときに使います。
形式は、
となります。
ここで注目したいのは、”if節”で”過去形”を使っており、かつその”結果の節”で”would”使っている、という点になります。
ここではいよいよ以前”過去形”編で触れた、”過去形”の”距離をとる”という特徴をもとにした”仮定法”となります。
”if節”で”仮定の状況の話”をしているので、”その結果も仮定”となるため、”willではなくwould”を使う、ということになりますので、イメージを見て理解を深めてみましょう!
こちらの例文をイメージ化してみます!
というように”過去形”の”架空の世界”について話す、という性質を使って、このようなイメージで表現されるため、”if節”も”would”も共に”過去形”となっているんですね!
それでは例文を見ていきましょう!
このように”仮定法過去”はいろんな”あり得ない状況”を表す際にいろんな表現で使えそうですね!
続いては、”仮定法過去完了”について学んでいきましょう!
仮定法のパターン③過去完了の仮定(仮定法過去完了)
”仮定法過去完了”は、”過去における非現実的な状況”や、”異なる結果を望む場合”に使用します。
形式は、
以上、”仮定法過去完了”の説明でした!
また、みなさんここで”仮定法現在”、”仮定法過去”、”仮定法過去完了”をどう使い分けたらいいんだろう?とややこしくなっている方もいると思いますので、簡単に違いをまとめてみましたので、こちらでスッキリすると思います!
仮定法現在、過去、過去完了の使い分け
”仮定法現在”、”仮定法過去”、”仮定法過去完了”の使い分けですが、以下のようにまとめて考えるとスッキリすると思います。
というように使い分けられると、より仮定法の幅が広がりますね!
ただこれを暗記するとなるとまた忘れてしまいそうなので、あくまで”文法のイメージ”を用いて、こういうことを言いたいから”過去形”を使おう、などあまり型にハマらずに文法イメージを優先させて考えていきましょう!
番外編:仮定法のパターン④未来の仮定(仮定法未来)
最後に”仮定法未来”についてですが、厳密にいうと”仮定法未来”というものは文法的には存在しません。
先ほどもご紹介した通り、”未来”のことを表すので、あれば”仮定法現在”を使えばよいのですが、あくまで流れとして”現在”→”過去”→”過去完了”→”未来”と説明できればと思っていますので、サクッと例文だけ紹介していこうと思いますので、あまり気にせず読み通していただければと思います。
いくつか場合分けしてみたので、見ていきましょう!
“will” を用いた表現
“will”は条件節では使われませんが、結果節で未来の確実な行動や結果を示すために使用されます。
“would” を用いた表現
“would”は、より仮定的または非現実的な未来の状況を示すために使われることがあります。通常は、より一般的なまたは現実離れした仮定に対して使用されます。
“be going to” を用いた表現
“be going to”は、計画されている未来の行動や確実性の高い未来の出来事を示すために使われます。条件節ではなく、主に結果節で使用されます。
まとめ
かなりの大容量でしたが、いかがでしたでしょうか?
”仮定法”の使い方やイメージがわかると楽しくなってきたのではないでしょうか?
これからも教科書では何言っているかわからない、読む気が失せるような英文法をなるべくわかりやすく解説していきたいと考えていますので、ぜひこれからも一緒に楽しく英語を勉強していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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