【出世のしくみ】大企業の出世とは。社長の目指し方!

こんにちわ。

 Personal Consultant (ぱそコン!) の えんすけ です。

副業を始めたい、ライフプランを作成したい、自己分析したい、学校の勉強に悩んでいる、就職活動のサポートが欲しい、学生〜社会人まで個人の悩みをサポートする、個人向けのコンサルタントです。

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今回は、大企業に入って社長になる!?と考えている皆さんへのお話です。

「海賊王にオレはなる!!」という気概の人、私は大好きです。

ちなみに、今回のお話は「社長」といっても、独立起業しての社長ではなく、企業勤めで登り詰めるサラリーマン社長についてです。

社長になるために必要な才能とは?

あなたは企業に入って頑張って社長になろうと考えていますか?

ちょっと古いですが、漫画の島耕作も社長になっていますし、半沢直樹もなんだか頭取になれそうですよね。

自身の哲学と信念をしっかりと持ち、時には権力闘争に巻き込まれながらも認められていく。社員が多い大企業では、良くも悪くも政治的な根回しも必要になるでしょう。加えて、大勢を魅了するカリスマ性も無ければだめです。

こんな才能を持った人はそうそういないと思いませんか?

確かに多くはないのですが、何万人も働く企業において、社長の才能を持つ人は少なからずいます。

私は戦略系の仕事に携わっているため、役員レベル(偉い人だと思ってください)の人とお話しする機会に恵まれています。

私がお世話になっていた上司は、その時点の社長より2歳年上で、同じ時期に同じスピードで出世をして役員になっています。

ほぼ、同世代であり出世にも大きな違いはありません。社長と私の上司は“ちゃん付け”で呼ぶような仲でもありました。(公の場では言わないですよ!)

ですが、社長と役員で道が分かれています。(役員でも凄いのですが…)

では、その私と一緒に仕事をしている上司は、社長になるためには何か足りなかったのでしょうか?

実際、私の上司に何か足りないところがあるとは思えませんでした。

カリスマ性もあるし、知識もある。周りを引っ張り鼓舞しながら、自らも諦めずに進んでいく。社長の器として決定的に何か足りない、という感じは受けません。

そこで私は役員である上司に“社長になるかならないかの違いは?”と単刀直入に聞いてみました。

その上司の回答は、「社長になるのは、何百本/何千本の針の穴に連続で糸を通し続けられる運があるか?だけの違いだよ」と答えてくれました。

つまり、既存企業のサラリーマン社長に必要なのは、才能意外の運が必要になってしまうということなのです。

これを知らないで意気揚々と大企業に入社し、大きな夢を描いてしまう新入社員も少なくありません。

社長になるためのルートを知ろう

各企業の社長の経歴調べると傾向が見えるのですが、

“東大卒か京大卒”だけが社長になっている、同族企業であればその家系の親族が社長になっている、こういった分かりやすい傾向以外にも、“入社時の所属部門”に傾向があったりします。

例えば、

A企業では“〇〇営業部”に新人配属されていた人が社長になることが多かったり、B企業では“技術系〇〇開発”をしている部門からの輩出が多いなどです。

これは、企業のカラーや歴史的な背景も絡んで脈々と受け継がれています。

夢を打ち砕くような記事で心苦しいのですが、大手企業では入社時の配属部門で大方のルートが決まってしまう傾向があるのです。

どんなに“社長の素質”を持っていたとしても、“よほどの変革”がない限りこのルートは変わりません

つまり、あなたが企業に入社しサラリーマン社長まで昇り詰めたいと考えるのであれば、歴代の社長の経歴や入社配属部門などを徹底的に調べ、同一部署を志望する必要があるのです。

大きい企業では、全社員から最善の社長を選べない!

では、一体ナゼ社長になるためのルートというのが存在するのでしょうか?

「日本企業は未だに“派閥”などの古い習慣から抜け出せていないのか?」と憤る方もいるでしょう。もちろん“派閥”の色が濃い企業もまだまだありますが、私はそれだけではないと考えています。

その理由を理解するためにシチュエーションを作ってみます。

あなたが5万人越えの大手企業に勤めており、社長を多く輩出していると言われる“第一営業部”の部長だったとします。

あなたは次の出世が見込まれているため、後任の人選をしなくてはなりません。

この時、あなたは全社員5万人の素性を調査しフラットな目で“後任に最適な人”を見つけようとするでしょうか?

普通の人は自分の見える範囲である“直属の部下”から人選するのではないでしょうか。

しかも、大手企業となると1つの部署でも数百人規模となっていることもあります。そうなると、自身の部下といっても、今年入った新人も含めての人選というわけにもいかず、自身と一緒に仕事し“資質”を知っている人の中から人選をするのではないでしょうか?

そして、このように見える範囲での後任探しは、部長人事だけでなく、どのポジションでも同様なのです。たとえ社長人事でもです。

“自分の見える範囲”で優秀な人材を発掘しようとすることは一般的なのです。

もちろん、高い位置にいればそれだけ広範に渡って見えてくのですが、それでも視野には限りがありますよね。

社員全員を全て見ることができない大企業では自然な成り行きです。

つまり“派閥”というものを意識していなくても、自身の見える範囲で人選することで、自然と同一部門所属が選ばれやすくなってしまうのです。

それに加えて、大企業では全社員を統率するためにどうしてもバランス調整が行われます

役員の選定も購買部門から何人、開発部門から何人、営業から、人事から・・・と見えない枠があります。

これは、各領域の情報をトップに集める役目の他にも、各部門の社員たちのモチベーションをコントロールする役目も果たしています。

自分の先輩や上司が会社の中枢にいると思うと、心強くないですか?

このように、人選プロセスやパワーバランスにより出世への道が大方決まっているのです。

社長になる時に必要なタイミング

さらに、この事例を読んで気が付いた方もいるかと思いますが、もう一つ重要な要素があります。

それは“タイミング”です。

部長の椅子が空かなければ、次の部長の人選は始まりません。大体、そういったポストには“年数サイクル”みたいなものがあります

毎年上司が変わっては組織が成り立たないので数年の任期が一般的です。ですので、この任期のサイクルと自身の年齢が合致していることも重要となってきます。

後任人事が実施されるタイミングで、自身の年齢がそのポスト相応の年齢になっていることが必要です。

“若手を大抜擢”といっても、入社2年目でいきなり部長というのは聞いたことがありません。これまでの部長と比べて若いというだけで、中堅的な年齢であることがほとんどですよね。

このタイミングがズレるだけで、資質があっても“数年待ちぼうけ”ということが起きてしまのです。

そして、一つの階段を数年待ちぼうけしたことで、次の階段でもサイクルが狂い、せっかく“社長の資質”があっても年齢が合わなかった ということが起こるのです。

特にこの部分が、私の上司が言っていた「針の穴に連続して糸を通す運」ではないかと考えています。

才能だけではなれない、大企業の社長

大手企業の社長になるには“自身の資質”だけでなく、配属先/上司/タイミング/時代に合致しなければならないのです。

これが、私の上司が言っていた、「何百本の針の穴に連続で糸を通し続けられるか?だけの違い」なのだと考えます。

針に糸を通す能力を持っていても、空いている針が無ければ通せません。

もし、あなたがサラリーマンでの出世を目指しており、これらの条件が整っていないと感じるのであれば、部署異動を志望するなど軌道修正する努力が必要となります。

また、これから就職活動で企業を選択するのであれば、配属部署の志望までしっかりと分析するべきです。

ただし、前述した“よほどの変革”が起きた場合、既存のルートも大きく変わります

会社の若返り戦略で20代マネージメントを積極登用するという方針を執ったり、これまで多くの社長を輩出してきた花形部門の事業が衰退し、別事業がその会社の屋台骨となる。そうなった場合は、その事業の中核部門から社長を輩出することもあるでしょう。

こういった環境変化は、既存の勝ち組ルートに乗ることだけを目的に邁進してきた人にとっては最悪の変化です。

そして、人生の大部分を占める“働く期間”においてこういった変革は大いにあり得ることも事実です。

出世を求めるのか?仕事内容を求めるのか?

こういう話をすると、「あなたが出世しない言い訳を並べてるだけ」と言われますが、私は転職で現在の企業に入社しています。

その前も大手のいわゆる財閥系の会社に新卒入社しています。

転職では部署を指定して入社志望できるのですが、出世の仕組みを最初の会社で理解していた私にとって、自分が志望している部署が高いポジションへ通じていないことを理解したうえで入社しました。

自分がやりたいことを優先し、仕事を楽しむための選択です。

もちろん、20万人の仲間を統べるカリスマ性も知性も私にはないことはわかってます!

たとえ花形部署に入社したとしても、「出世街道まっしぐら!」とならないことは認めます。

私が今回このような話題を記事にしたのは、出世の仕組みを企業に入ってから知るより、早めに理解すべきだと考えたからです。

頑張れば上に行けるとガムシャラになって、途中でこの仕組みに気がつき失速してしまう若手社員をたくさん見てきました。

もちろん、ガムシャラに働くことはとても大切です。しかし、人が人を評価する組織においては、学校の勉強のように自分が頑張れば頑張った分だけ上がるとは限らないのです。目標設定を誤ってしまうとその目標を失った時のダメージがとても大きいのです。

出世の仕組みを早いうちから理解して“働くこと”の選択をして欲しいと考えています。これは人生における戦略であり、ライフプランニングでもあります。

会社のトップを目指して入社するのであれば、どの部門を志望するべきかを吟味すべきです。将来を予測し「この部署が20年後の中核となる」と考えて部署志望するのもよいでしょう。

自身のやりたい事を優先したい場合、その先の階段が続いていないかもしれません。

多くの20代が純粋無垢のまま希望を胸に入社し、これまでの“受験戦争”のように、自分が頑張りさえすればすべての道が拓けると思い邁進する。

そうして、自分に自信があればある人ほどポジションに悩みます誰かと比べて何年出世が遅いなど、自分の位置で悩むことになるのです。実際にそういう人をたくさん見てきました。

このような状況を避けるためにも、社会のしくみを事前に知って、有意義な選択をして欲しいと願っています。

今日は企業の社長になるための方法についてお話させて頂きました。

もう少し詳しく知りたい、質問があるという場合はお気軽にご連絡下さい。

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最後までお読み頂きありがとうございました。

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