仏内閣が総辞職=次期首相にアタル氏浮上 2024年01月09日 05時13分

フランスのボルヌ首相=2023年5月、パリ(AFP時事)
フランスのボルヌ首相=2023年5月、パリ(AFP時事)

 【パリ時事】フランス大統領府は8日、ボルヌ首相(62)が内閣総辞職の意向をマクロン大統領に伝え、受け入れられたと発表した。昨年末、移民対策の議会審議を巡って与党内に亀裂が生じ、ボルヌ氏の解任観測が浮上していた。後任は9日に決まる見込み。仏メディアによれば、国民からの人気の高いアタル国民教育相(34)らが有力視されている。
 マクロン氏は2022年の大統領選で再選されたが、定年延長を柱とする年金改革の断行などで支持率が低迷。内閣を刷新して求心力を回復し、政権のレームダック(死に体)化を阻止するのが狙いとみられている。
 AFP通信によると、アタル氏がボルヌ氏の後任に決まれば、仏史上最年少の首相となる。また、アタル氏は同性愛者であることを公表しており、仏首相では初のケースになる。昨年12月の世論調査では、支持率トップの政治家だった。 

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