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2021.09.28 17:00

濱口竜介監督『偶然と想像』12月17日劇場&オンライン同時公開決定!日本版ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督『偶然と想像』が12月17日(金)に劇場とオンライン同時で公開されることが決定!日本版ポスターが解禁されました。

本作は、タイトル通り「偶然」と「想像」をテーマにした3話オムニバスから成る濱口監督初の短編集。濱口監督自身が『ハッピーアワー』等のプロデューサー高田聡とともに企画立ち上げを行い、2019年夏から約1年半をかけて製作。脚本はすべて濱口監督自身が手掛け、撮影は3話ともに『うたうひと』『ひかりの歌』の飯岡幸子が務めています。

ベルリン国際映画祭での受賞後も海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催された第17回CineFest ミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞。「今年のベスト映画の中でも最良の1本にして、美しき人生賛歌」(フィルム・ステージ)、「軽やかであると同時にシリアス。わたしたちの人生がいかに些細なことで正しい、あるいは間違った方向に進むのかについて考えさせられる。本当に楽しく、爽快な映画体験」(ガーディアン)などと海外より絶賛のコメントが寄せられています。

ベルリン映画祭授賞式では、「一番の見どころはと問われたら、“役者の皆さんの演技”だ」と答えた濱口監督。連続テレビ小説「エール」や「コントが始まる」など話題作に出演し圧倒的な存在感を放つ古川琴音をはじめ、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれが、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣とともに好演しています。

ポスタービジュアルに描かれた、3つの短編に出演するそれぞれの登場人物のイラストは、イタリア版ポスターに使用されたものです。

東京での封切館となるBunkamuraル・シネマでの日本映画のロードショーは、1989年の開館以来初となります。オンライン公開では、配給のInclineが新しく開設する配信プラットフォーム「Reel」にて、全国での劇場公開期間限定で有料配信されます。

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『偶然と想像』

第1話『魔法(よりもっと不確か)』
撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽衣子(古川琴音)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(玄理)から、彼女が最近会った気になる男性(中島歩)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下車したあと、ひとり車内に残った芽衣子が運転手に告げた行き先は──。

第2話『扉は開けたままで』
作家で大学教授の瀬川(渋川清彦)は、出席日数の足りないゼミ生・佐々木(甲斐翔真)の単位取得を認めず、佐々木の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級生の奈緒(森郁月)に色仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする。

第3話『もう一度』
高校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏子(占部房子)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井青葉)とすれ違う。お互いを見返し、あわてて駆け寄る夏子とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる。

監督・脚本/濱口竜介
出演/古川琴音、中島歩、玄理、渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、占部房子、河井青葉
プロデューサー/高田聡
エグゼクティブプロデューサー/原田将、徳山勝巳
製作/NEOPA、fictive
2021年/121分/日本/カラー/1.85:1/5.1ch

日本公開/2021年12月17日(金)、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
配給/Incline
配給協力/コピアポア・フィルム
©︎ 2021 NEOPA / fictive