MENU

           【犬の問題行動】人に対して吠えてしまう理由と対策について        

2023.08.15

flowens

この記事の監修

フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

人に吠える犬

犬の三大問題行動の一つ【吠え】の中に”人に対して吠えてしまう”というテーマに絞り、その理由と対策を解説します。人に対して吠えてしまう問題は早急に直したいと思うはずです。全員がワンちゃんを好きなわけではなく、怖いと思う方も沢山います。今回の記事を最後まで読んで頂きトレーニングに取り入れてもらえたら嬉しいです。

人に吠える理由と対策

吠えてしまうパターンの理由と対策を相談の多い4つを例に解説します。ほとんどがこの4つのパターンでの吠えだと思いますので、是非参考にしてください。

散歩中に吠える

・社会化不足での吠え

ワンちゃんの社会化期は生後3週から12週といわれています。社会化期を過ぎるとワンちゃんは徐々に警戒心を持つようになるため、この時期にいろいろな経験をさせてあげることで成犬になってから他のワンちゃんや人に吠えてしまうということが少なくなるでしょう。

成犬になるまで家族以外の人やワンちゃんと関わる機会が少なかったりするとお散歩中に会う知らない人やワンちゃんに対して警戒心や恐怖心を持ってしまったり逆に興奮してしまったりしてすれ違うたびに吠えてしまう、なんてことも少なくありません。

そうならないためにも社会化期に他のワンちゃんや人となるべく触れ合い、当たり前の環境にしてあげることができればベストです。

・以前にその場所で何か怖い思いをした

お散歩中にその場所で経験したことをワンちゃんが覚えている場合があります。

例えば、その場所で以前大きなワンちゃんに吠えられた経験がある、車や自転車が後ろからきて怖かった、工事などをしていて大きな音がしていた、など一度恐怖心を持ってしまうとなかなか取り除いてあげるのが難しかったりするため、時間をかけて克服してあげる必要があります。

恐怖心を持っている合図として尻尾や耳が下がっていたり、固まってしまい動かないなどがあります。ワンちゃんがそのような様子を見せている場合は何かに対して恐怖を感じている可能性があるので無理やり行こうとせず、ワンちゃんが自分から動きだしたり吠えるのをやめるタイミングをしっかり見てあげる必要があります。おやつを使っても大丈夫です。怖くないんだということがわかるまでワンちゃんと向き合ってあげることが大切です。

家の中で通行人に吠える

ワンちゃんがおうちの中からお外に向かって吠える理由のほとんどは警戒心によるものが強いです。ワンちゃんは縄張り意識が強いため自分のテリトリーに近づいてきていると勘違いしてしまい追い払うために吠えてしまいます。通行人が通ることを予測して動くのはなかなか難しいと思うのでカーテンをして見えないようにしたり、この時間は人通りが多いと分かっている時間があるならば、その時間を利用して練習するのもいいでしょう。

来客に吠える

・警戒心によるもの

自分の家(テリトリー)に入ってくる家族以外の人を追い払おうと吠えています。

・嬉しくて興奮

遊んでくれると思い、嬉しくて吠えてしまったりとびかかってしまったりします。
大型犬の場合ケガをしてしまうこともあり得ますので、落ち着くまでハウスに入れたり「待て」を覚えさせワンちゃんをしっかりコントロールできるようにしましょう。

特定の家族にだけ吠える

・要求吠え

特定の家族にだけ吠える理由としては、この人なら吠えれば遊んでくれる!と思っているかもしれません。吠えているときにかまってしまったことはありませんか?
例えば、お母さんは吠えてるときは一切構わず無視をする、お父さんは遊んでほしいのかな?と思って吠えていたらかまってあげる。
このようなことがあるとワンちゃんは学習してお父さんにだけ吠えるようになってしまいます。ご家族でしっかりルールを決め一貫性をもって接してあげるようにしましょう。

・警戒吠え

例えばその人の話し方が苦手だったり、声のトーンや雰囲気でもワンちゃんは状況を読み取れてしまいます。
「この人なんだかいつも怒っていて怖いな」、「動作が大きくてびっくりしちゃう」など、ワンちゃんにとって苦手な態度、行動をしてしまっている場合、恐怖心から吠えるようになることがあります。

子犬の時期から社会化トレーニング

人からおやつをもらう犬

上記でご説明した通り、ワンちゃんの社会化期は生後3週~12週と言われています。

そのため、この期間に出来るだけ多くの経験をさせてあげることが大事です。警戒吠えの多くは慣れてないことによるものですので小さいうちからいろいろな刺激に触れさせることで警戒心や恐怖心による吠えを減らせるでしょう。

社会化が十分にできていないと恐怖心から攻撃行動が出てしまうこともあります。逆にしっかりできている子は例えば一緒に出掛けて初めての場所に行っても落ち着いて過ごせたり、他のワンちゃんとも早く仲良くなれたりします。社会化不足は飼い主様にもワンちゃんにも大きなストレスになってしまうので社会化トレーニングはしっかり行いましょう。

会わせるタイミング

ワンちゃんをお迎えしておうちの環境に慣れてきたら色んな人に会わせてあげましょう。おうちの中ではどうしても家族だけの接触になってしまいがちです。ワクチン接種が完了していなくても抱っこでしたらお外を歩いても大丈夫ですのでお外で触ってもらったり逆におうちに人を呼んで触ってもらうことも必要でしょう。いろいろな状況に慣らせておくことでどこで人と会っても大丈夫な子になります。

人からおやつを与えてもらう

来客に対して警戒心を持っている様子があればおうちに来たお客さんにおやつを与えてもらいましょう。おうちに来るお客さんは警戒対象ではないことをワンちゃんに分かってもらえれば吠えたりすることなくフレンドリーに挨拶ができるでしょう。

ただ一つ注意が必要なのが、必ずしも【お客さん=おやつ】ではないということも教えないといけません。おやつをくれないとずっと吠えてしまう様になってしまっては困るので徐々に回数を減らしたりするなどの工夫も必要です。

やめさせるには継続がポイント

一度、警戒心を持ってしまうと取り除くのには時間がかかってしまいます。その状況をわざと作って繰り返し練習するなど特別なことではなく当たり前のことと分かってもらう必要があります。興奮して吠えている場合には運動不足なども考えられますので適度な運動時間は確保してあげましょう。また、一貫性を持ちワンちゃんに接してあげることで特定の人だけに要求吠えをしたりすることはなくなるはずです。

アンケートのご協力

記事やコンテンツについて、ご意見ご要望があればご協力お願い致します。
アンケート結果はより良い記事提供にするべく役立たせて頂きます。

お客様アンケートはこちら

カテゴリ

吠え

この記事の監修

フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

よく読まれている記事

まだデータがありません。