11月11日のゲストは NONA REEVES 西寺郷太さんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手はちんです。

今回お迎えしたゲストはNONA REEVESの西寺郷太さん。 

1997年にデビュー以来、70?80年代のロックやソウル、ディスコ、歌謡曲、シティ・ポップを中心に一貫して独自のポップミュージックを追求してきたNONA REEVES。

現在はバンドはもちろん奥田健介さん、小松シゲルさんもそれぞれが様々なフィールドで引っ張りだこで、郷太さんもソロ活動に加えてマイケル・ジャクソンはじめプリンス、ジョージ・マイケルなどに関する著作や、プロデューサーやクリエイターとしても錦織一清さんやV6はじめジャニーズアーティスト(A.B.C-Zの舞台では音楽に脚本も!)、土岐麻子、negiccoに藤井隆さんなど大活躍。

ちんも大ファンです。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→ http://bit.ly/NONA_onair
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます) 

さて、西寺郷太さんと言えば豊富な音楽知識と愛情、それに基づいたトークの上手さでも定評がある所。今回ばかりはぜひタイムフリーでたっぷりとお楽しみくださいね。


さて、郷太さんが選んだ本日のドライビングミュージックはプリンスの「I WANNA BE YOUR LOVER」。

1979年のアルバム「Prince」日本では邦題を「愛のペガサス」に収録の初期の軽快でセクシーな代表曲の一つです。

プリンス研究の決定版「プリンス論」を出版し、NONA REEVESとしてもかつてアルバム「Choice」でもカバーした郷太さんとあっては、ここはぜひご挨拶代わりにプリンスについて熱い想いを聞かせていただかないと。

「僕、プリンスが亡くなった後に、彼が生まれ育ったミネアポリスにプリンスファンの仲間と二人で旅に行ったんですよ。レンタカー借りてプリンスの曲を聴きながら、プリンスが生まれた病院から育った街、伝説のペイズリー・パークまでずーっと回ったんですね。

プリンスって成功してもずっと地元から離れなかったんですね。そんな中で車の中で聞いていて、改めて好きになった曲の一つがこの「I WANNA BE YOUR LOVER」ですね」

西寺郷太さんといえばマイケル・ジャクソンとジョージ・マイケルというイメージですが、プリンスにももちろん強く影響を受けたそうです。

「プリンスと言う人は誰からもプロデュースを受けなかったんですよね。
マイケル・ジャクソンだってずっと偉大なプロデューサーの下で、成功してからもテディ・ライリー だったりずっと年下のロドニージャーキンスとかと一緒に音作りをしていたんですがプリンスは違う。

最初から周りの大人を納得させて自分でプロデュースをするという、その自信も含めてすごいですよね。子供の頃から音楽だけに救いを求めて何十時間も練習してマルチプレイヤーになったんですね。

天才とか神様とか言われますけど常人を越えた努力の日々を思うと、やっぱり人間なんだな、と思うし尊敬します

これたくさんお話いただいたほんの一部です。淀み無く口から出てくる言葉の情報量と情熱に圧倒されるばかりです。

さてNONA REEVES といえば今年20周年を迎えました。
10月25日にはオリジナルアルバム「MISSION」を発売。

1997年、ワーナーミュージックからデビューして、その後いろんなレーベルへ移籍を経て20周年を迎えた今年、再びワーナーミュージックに戻ってきました。何かちょっと運命的なものを感じますよね。

デビュー当時をちょっと振り返ってもらうと、当時、プリンス、マドンナ、ドナルド・フェイゲン...錚々たるアーティストが所属するワーナーからのオファーに、当時から洋楽マニアだった郷太さん、そうとう舞い上がったとか。

そんなこともあって改めて今回、またワーナーから「戻ってこない?」と声をかけられた時は、初心に帰ってもう一度頑張ろうと決意も新たにしたそうです。

そんなお話を聞いていると、バンドだけでなく、なにか取り巻く環境も含めてくるりと一周回ったような気もしますね。

郷太さん自身もそれは感じるようで、

「ダフト・パンクのおかげでナイルロジャースの再評価が起きたり、「I WANNA BE YOUR LOVER」みたいな、70年代後半から80年代初頭中盤にかけてのミディアムファンクとかちょっと大人のファンクみたいなものが流行ってきたのがここ数年の流れかもなあと思うんですね。

僕らってそんな音楽をずっと追求してきたバンド人生ですから、ここ3、4年はやってて本当に楽しいですよね。」

そう。時代が明らかにNONA REEVESに近づいてきているようです。

「2000年代はギターロックとかが中心の中孤軍奮闘してましたから。ツラカッタ(笑)」

20周年イヤーの今年、挨拶代わりにして総決算のベストアルバム「POP'N SOUL 20?The Very Best of NONA REEVES」が3月にリリースして、今回「MISSION」をリリースとなりました。

いつかさん(Charisma.com)、曽我部恵一さん(サニーデイ・サービス)、原田郁子さん(クラムボン)もゲストに迎えた全11曲。

タイトルの「MISSION」とは「任務」とか「伝道」の意味もあります。

「僕らの活動ってありがたいことに色んな人や場所で請われて続いてきて、今回のワーナーへ戻ってきたのも誘っていただいたわけで。
そういうのってもしかしたらなにかの『使命」を負っているんじゃないか?すべて大人になった僕らが色んな音楽を教えてくれた先人達の意志を継いで伝えていかないといけないんじゃないか。そんな想いがこもっています 」

そんな決意のもとに作られた今回のアルバム、自身で「最高傑作」と胸をはります。

「もちろんそう言えるぐらいのものを作らないと今回は出せないなというタイミングだったので。このタイミングでそういうアルバムができなければ応援してくれた皆さんに対しても失礼だなと思ったんです」

今音楽を取り巻く状況は決して良くはありません。そんな中で頑張ってくれている全ての関係者、そして全てのファンに音楽を伝えるために自分たちができることは?と問うて、当たり前のことではあるけども、ただひたすら良い音楽を作ることだ。と思ったんだそう。

そんな決意を胸に NONA REEVES を20周年やり続けてきた魅力をぎゅっと一枚のアルバムにしたのが今回のアルバムです。

NONA REEVESの音楽を改めて世に問う渾身のアルバム。
すべてがキラッキラと輝く素晴らしいアルバムです。

さらにその音楽についてお伺いしたいのですが....なんと、やっとアルバムの話なったところでなんと時間切れ。

ただ西寺郷太さんの楽しいお話、まだまだ聞きたい所。
そんなわけで、番組始まって以来の予定外での延長線が決定です。すっごい。

郷太さんも思わず大喜びしてくれました。

まだまだ西寺郷太さんのお話、お楽しみいただきます。
この続きはまた来週。西寺郷太さんをひきつづきお迎えしてお送りします。

やりましたネ。

NONA REEVES Official Website (外部リンク)


次週11月19日もNONA REEVES、西寺郷太さんをお迎えします。どうぞお楽しみに。