レジェンドOBがセ前半戦ベストナイン選出 外野手部門はニューフェイスが続出

レジェンドOBが選出したJERAセ・リーグの前半戦ベストナイン【画像提供:スポーツナビ 野球チャンネル 第4回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE』】
レジェンドOBが選出したJERAセ・リーグの前半戦ベストナイン【画像提供:スポーツナビ 野球チャンネル 第4回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE』】

先発部門は「内容が良い」阪神・村上が選出

 3日にYouTubeで配信されたセ・リーグ初の公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」において、リーグ前半戦ベストナインが決定した。今季から新設されたリーグ公式表彰「月間 JERA セ・リーグ AWARD」の選考を行う6球団のレジェンドOBが、番組視聴者の意見も取り入れながら、前半戦で印象的な活躍を見せた11ポジションのベスト選手を選出した。

 選考を務めたOBは宮本慎也氏(元ヤクルト、体調不良のため番組は欠席)、佐々木主浩氏(元横浜)、鳥谷敬氏(元阪神)、高橋由伸氏(元巨人)、前田智徳氏(元広島)、川上憲伸氏(元中日)。まずは、6人がそれぞれで各ポジションのベスト選手を選考した。

 全員一致で決定したのは、抑え投手のライデル・マルティネス投手(中日)と、一塁手の大山悠輔内野手(阪神)。マルティネスは防御率0.00を続ける完璧な投球、大山は4番としてチームの快進撃を支えた打棒が評価された。また、5月度の同大賞を受賞している細川成也外野手(中日)も、5人が一押しに挙げて外野の一角に選出。佐々木氏は「大竹投手(耕太郎、阪神)も含めて現役ドラフトの選手たちが頑張っている」と新天地での活躍を評した。

 先発投手部門は、それぞれリーグトップの防御率1.58の村上頌樹投手(阪神)、8勝の戸郷翔征投手(巨人)で分かれたが、「勝ち星は打線の援護も関わる。先発は内容を見たい」という川上氏の意見が尊重され、防御率トップの村上が選出。中継ぎ投手も、下位に低迷するチームの中でホールド数1位(23)の清水昇投手(ヤクルト)が選ばれた。また、パートナーの捕手としては、視聴者からの推挙も多かった大城卓三捕手(巨人)が選出された。

意見が分かれた三塁手はDeNA・宮崎に

 二塁手は、OBでもある前田氏が広島の菊池涼介内野手を強く推したものの、打撃面のインパクトの強さを推す声が多かった牧秀悟内野手(DeNA)が選ばれ、前田氏からは「納得いかんなあ(笑)」との声も。三塁手も打率.366の宮崎敏郎内野手(DeNA)と18本塁打の岡本和真内野手とで難航したが、岡本をレフトで選出した鳥谷氏のアイデアから、「外野手としても議論しましょう」という高橋由氏の意見もあり、宮崎となった。遊撃手も佐々木氏が「該当者なし」とするなど行き詰まったが、8番打者として阪神の得点源となった木浪聖也内野手が選ばれた。

 ところが、岡本を回しての選考となった外野手も、細川以外の2枠は候補者が多く難航。守備面での貢献度が高い関根大気(DeNA)をまず選出し、残り1枠は秋広優人(巨人)と西川龍馬(広島)のいずれかを挙手制で決めることに。結果的に、川上氏以外が手を挙げた秋広が選ばれた。

 この日、議長役として選出を取りまとめた高橋由氏は、「(選考は)難しかった。スタジオも視聴者の皆さんも悩みましたが、選んだ外野手は誰も、去年のレギュラーがいない。新しい選手が出てきていて面白いですね」と、ニュースターが誕生している現状をポジティブに語り、番組を締めくくった。

 なお、「月間 JERA セ・リーグ AWARD」は交流戦が行われていたこともあり、月間大賞は6・7月度として来月発表される予定だ。

 レジェンドOB6人が選んだセ・リーグ前半戦ベストナインは、下記の通り。

先発 村上頌樹(阪神)
中継ぎ 清水昇(ヤクルト)
抑え ライデル・マルティネス(中日)
捕手 大城卓三(巨人)
一塁手 大山悠輔(阪神)
二塁手 牧秀悟(DeNA)
三塁手 宮崎敏郎(DeNA)
遊撃手 木浪聖也(阪神)
外野手 秋広優人(巨人)
外野手 関根大気(DeNA)
外野手 細川成也(中日)

(Full-Count編集部)

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