but / however / although / though の違いを分かりやすく解説!【例文付き】

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but / however / although / though は、いずれも英語で「しかし」や「だが」という意味を表す接続詞です。それぞれ少しずつ異なるニュアンスを持っているため、使い分けがとても難しいですね。

英語学習をしていて、こんな悩みを感じたことはありませんか?

英会話で「でも~」と言いたい時に “but” ばかり使ってしまう

“however” は色々な場面で使われるから混乱する

“although” と “though” も「しかし」という意味らしいけれど、使い方の違いがよくわからない

英会話や英作文において「しかし」や「だが」と、逆説的に次の内容を続けるシチュエーションは頻出するため、正確に意図を伝えるにはしっかり押さえる必要があります。

まずはそれぞれの接続詞の使い方やニュアンスの違いを理解することが不可欠です。

本記事を読めば、逆説の接続詞の違いを明確に理解でき、どの状況でどれを使うか迷うことがなくなります!

以下より but / however / although / though の用法・ニュアンスの違いを、細かく解説していきますね。

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目次

結論:butとthoughはカジュアル!althoughとhoweverはフォーマル

よく間違える人が多いbutとalthoughの違いは、butがカジュアルな表現で文中に置かれるのに対し、althoughはフォーマルな表現で文頭や文末など任意の場所に置かれること。

butとthoughは比較的カジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。althoughとhoweverは、比較的フォーマルで、ビジネス文書や論文などの頻出表現です。

さらに細かい違いとして、英文中での位置が異なることが挙げられます。同じ接続詞でも種類が違うため、文頭に置かれたり、文中に置かれたりするのです。

「しかし」や「だが」を表す接続詞4つの違いをまとめると、以下の通りです。
例文を読むときは、該当の接続詞がそれぞれどの位置に置かれているか確認してみてください。

スクロールできます
接続詞ポイント例文
but・比較的カジュアルな表現
・等位接続詞
文頭には置けず、文中に置かれる
I wanted to go out, but it was raining.
(外出したかったが、雨が降っていた。)
however・比較的フォーマルな表現
・接続副詞
(一般的には文中に置かれる
I wanted to go out, however, it was raining.
(外出したかった。しかし、雨が降っていた。)
although・比較的フォーマルな表現
・従属接続詞
(文章中の任意の場所に置ける
Although it was cold, I went for a walk.
(寒かったが、散歩に行った。)
though・比較的カジュアルな表現
・従属接続詞
(文章中の任意の場所に置ける
It was raining, though we decided to have a picnic.
(雨が降っていたが、ピクニックをしようと決めた。)

使い分ける上でのポイントとしては、特に以下の点に注目してみましょう。

  • but/thoughはカジュアルな表現  &  however/althoughはフォーマルな表現
  • 置くことのできる場所(文頭 / 文末 / 文中)

上記のポイントをしっかりマスターすることで、状況に合った表現を、迷わず使えるようになりますよ。

以下より、それぞれ例文を挙げながら、さらに詳しく解説していきますね。

※なお「カジュアル」or「フォーマル」は、あくまで一般的な傾向であり、全てに当てはまるわけではありません。詳しくは各項目でも解説します。

“but” は比較的カジュアルで日常会話にふさわしい表現

“but”(でも)は比較的カジュアルな表現で、“although”(~したのだが)が書き言葉としてフォーマルな場面で使用される点に違いがあります。

“but” は日常会話で使用されることが多く、“although” のようにビジネス文書で使用するには適していません。

※文脈・シチュエーションによっては、フォーマルな状況でも使用されることがあります。

なお “but” は文法上は、文と文を繋ぐ「等位接続詞」です。

文頭に置くことはできず、文中でカンマ(,)のあとに続き、前の文と後ろの文を逆説的に繋ぐ役目を果たします。

★ 等位接続詞とは?

等位接続詞は、単語と単語、句と句、節と節など「等しい者同士」を結ぶのに用いられる接続詞です。
以下の7つが該当します。
and
but
or
nor
yet
so
for

▼例文

The movie was interesting, but it was too long.
(その映画は面白かったが、長すぎました。)

I planned to visit the museum, but it was closed for renovation.
(私は博物館を訪れるつもりだったが、改装中で閉館していた。)

上記の例文ではいずれも “but” がカンマ(,)のあとに置かれ、前の文と後ろの文を繋いでいますね。逆に、以下は “but” の誤った使い方です。

(×)But it was raining, we decided to have a picnic.

  ⇒ “but” は文頭に置けない。このような場合は “although” が適切。

(◎)Although it was raining, we decided to have a picnic.

   訳:雨が降っていたけれども、私達はピクニックをしようと決めました。

“although” は比較的フォーマルな表現で文中の好きな箇所で使える

“although”(~したのだが) は比較的フォーマルな表現で、ビジネス文書・論文などでよく使用されます。
カジュアルな“but”(でも)のように、日常会話で登場することはめったにありません。

なお “although” は、文法上は「従属接続詞」に分類されます。

★ 従属接続詞とは?

従属接続詞とは、「主文」と「従属文」を結ぶ接続詞です。
従属文は主文に依存しており、文の中で補足的な情報、原因と結果などの関係性を示します。
代表的な従属接続詞としては、
although
because
if
when
while
なども挙げられます。

なお、“although” は、文や節の中で任意の位置に配置できるのが特徴です。

▼例文

Although she studied hard, she didn’t pass the exam.
(一生懸命勉強したのだが、彼女は試験に合格しなかった。)

The team faced numerous challenges, although they ultimately achieved their project goals.
(チームは多くの課題に直面したのだが、最終的にはプロジェクトの目標を達成した。)

“though” は比較的カジュアルな表現で文中の好きな箇所で使える

“though” は “although” とほぼ同じ意味・用法ですが、 “although” よりもカジュアルな響きがあるという違いがあります。

ここで言う「カジュアル」の意味合いは、口語的ということです。
つまり“although” が文語的で、口語的には使われないのに対し、“though” は口語的な言い回しや日常会話でよく使われます

参考:慶應義塾大学『though と although の語法の差[conjunction]』

“though” も、文法上は「従属接続詞」に分類されます。

基本的に文中のどこにでも置くことができますが、一般的には文の最後に置かれることが多いです。これによって文全体の印象を強調したり、対照的な要素を引き立てたりする効果があります。

▼例文

It was a challenging hike, we reached the summit though.
(ハイキングは大変だったが、頂上にはたどり着いた。)

The book was lengthy, it was interesting though.
(その本は面白かったよ、長かったけどね。)

“however” は比較的フォーマルな表現で書き言葉に多い

“however” は比較的フォーマルな表現で、ビジネス文書・論文など、書き言葉でよく使用されます。
シチュエーションによっては日常会話で使われることもありますが “but” や “yet” の方がより一般的です。

なお “however” は、文法上は「接続副詞」と呼ばれます。

★ 接続副詞とは?

接続副詞は、副詞でありながら、文と文を結ぶ「接続詞的な役割」を果たします。

接続副詞には、他にも therefore, meanwhile, nevertheless などがあります。これらは文と文の関係性を明示し、流れを整理する役割を果たします。

以下に、いくつか例文をご紹介しましょう。

▼例文

He enjoys traveling, however, he doesn’t like long flights.
(彼は旅行が好きです。しかし、長いフライトは嫌いです。)

The sales exceeded projections, however, sustained efforts are crucial for continued growth.(売上は計画を上回りましたが、継続的な成長には今後も努力が不可欠です。)

上記の例文ではいずれも “however” が文と文を繋ぎ、逆説的な展開を示していますね。

なお “however” は文中での使用が一般的ですが、文脈によっては文頭や文末においてもOKですよ。

▼文頭で使われる例:

However, the team managed to complete the project on time despite being behind schedule.
しかしながら、チームはスケジュールの遅れにもかかわらず、プロジェクトを予定通りに完了させました。)

He could talk amiably with anyone, he was not good at meeting people, however.
(彼は誰とでも気さくに話せたが、その実、人と会うのは苦手だった。)

逆説の接続詞の違いまとめ:but(though)はカジュアル!although(however)はフォーマル

本記事で紹介した「しかし」や「だが」を表す接続詞の違いを再度まとめると、以下の通りです。

接続詞ポイント
but・比較的カジュアルな表現
・等位接続詞
文頭には置けない
however・比較的フォーマルな表現
・接続副詞
(一般的には文中に置かれる
although・比較的フォーマルな表現
・従属接続詞
(文章中の任意の場所に置ける
though・比較的カジュアルな表現
・従属接続詞
(文章中の任意の場所に置ける

非常にまぎらわしい接続詞たちですが……以下のポイントをおさらいすれば、しっかり使い分けられるようになりますよ。

  • カジュアルな表現  or  フォーマルな表現
  • 置くことのできる場所(文頭 / 文末 / 文中)

自分で実際に例文を作ってみると理解が深まり、マスターへの近道ですよ!

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