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おうち時間に!「八重桜の塩漬け」を作ってみました

おうち時間に!「八重桜の塩漬け」を作ってみました

日本人は桜が大好き! 今年は新型コロナウイルスの影響でお花見ができませんでしたが、春の楽しみの一つですよね。家に桜があると、季節がもっと身近に感じられるので、庭植えにもおすすめできる樹木です。特に、八重桜は塩漬けにしておけば一年中使えて加工もできるので、楽しみ倍増! 今回は、ガーデンセラピーを学べる教室「花音」代表の堀久恵さんに、八重桜の育て方のコツと共に、八重桜の塩漬けの作り方を教えていただきました。

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八重桜を育てよう! 管理のコツは日当たりと剪定をしないこと

八重桜を育てよう!管理のコツは日当たりと剪定をしないこと
塩漬けによく使われる品種・関山

桜を育てるのは難しそう…というイメージがあるかもしれませんが、日当たりと水はけに注意すれば、さほど難しい樹木ではありません。ただ、大きくなるので、場所の問題がありますね。あまり大きくしたくないとか、植える場所がないという場合には、プランターでも大丈夫! 花付きは落ちますが、塩漬けを作るくらいは、十分取れると思います。

上手に育てるコツは、日当たりのいい場所で管理することと、剪定をしないこと。昔から「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」という言葉がありますが、これは、桜の幹や太い枝を剪定した時に腐朽菌が入って、菌にやられてしまうから。

剪定は、風通しを確保するために、細い枝を切る程度にとどめ、太い枝や幹など、木の様子が大きく変わるほどには切らないことが大事です。

八重桜を摘んで、塩漬けを作ってみよう

2019年冬に植えた八重桜に、花が付き始めたのは4月中旬。ソメイヨシノが散った頃、濃いピンク色の花が咲き始めるのと同時に葉も出てきました。

庭の八重桜

お天気の良い日に八重桜の花を摘んで、塩漬けを作ってみました。

「八重桜の塩漬け」の作り方

「八重桜の塩漬け」の作り方

直径7cm・高さ12cmの器に2本できる分量として、用意した材料はこちらです。

材料

〇八重桜 100g

〇粗塩 25g(桜に対して25%ほど)

〇白梅酢 60ml

〇仕上げ用粗塩 適量

〇ざる

〇ペーパータオル

〇ガラス容器

〇重し

作り方

1. 八重桜を房ごと摘んで、この部分を取る

八重桜を房ごと摘んで、この部分を取る

八重桜は5~7分咲きのものか、つぼみがいいでしょう。傷んでいるものや花びらが落ちてしまうものは除きます。

2. ボウルに入れて水で軽く洗う

ボウルに入れて水で軽く洗う

3. ペーパータオルで優しく包み、水気を取る

ペーパータオルで優しく包み、水気を取る

4. 粗塩を加えて、優しく混ぜ合わせる

粗塩を加えて、優しく混ぜ合わせる

今回は少しだけ桜の葉も入れてみました。本来、葉の塩漬けは一度あく抜きをしてからなのですが、どうなるか楽しみです。

5. 白梅酢を回し入れて、優しく混ぜ合わせる

白梅酢を回しいれて、優しく混ぜ合わせる

梅酢は、梅を漬けた時に保存しておいたものを使用しています。梅酢なら赤でも白でも大丈夫です。スーパーやインターネット通販でも購入可能です。

6. ガラス容器に桜を丁寧に入れる

ガラス容器に桜を丁寧に入れる

7. 重しをする

重しをする

ガラスのボウルに桜を入れたら、ラップをして、重しをします。重しになりそうなものがない場合は、ジップ式の保存袋に水を入れて代用します。

使用する器は、個人的にはプラスチックは桜の香りが移ってしまいもったいない気がするので、ガラスがおすすめです。

漬物用のガラス製品もあります

漬物用のガラス製品もありますよ。

8. 3日ほど寝かせる

3日ほど、寝かせる

翌日には水が上がってきて、ほんのりいい香りがしてきましたよ。

9. 陰干しをする

陰干しをする

天気のいい日に、ざるに並べて1〜2日、陰干しします。かなりいい香りがして、幸せな気分になりました。

10. 保存容器に入れる

保存容器に入れる

塩→桜→塩→桜の順になるように、保存用のガラス瓶に詰めていきます。花を傷つけないように、お箸で丁寧に入れていきましょう。ふたをしたら完成です。

清潔な保存瓶に入れて冷蔵庫で保管します。目安としては1年ほどですが、環境によっても異なりますので、早めにお召し上がりくださいね。

おうち時間の過ごし方におすすめ!

所要時間は7番目の作業までで、1時間ほどでした。好きな映画や音楽を聴きながら、おうち時間の過ごし方としても、おすすめです。これならお子さまと一緒にも楽しめますし、作っているときの香りに、本当にいい気分になりました。

作った塩漬けは、クッキーやスコーンなどにもアレンジできますから、お友達にプレゼントしても喜ばれそうです。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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