最初に肥料の基本的は話しをしますが、

植物にとって不可欠な養分のうち、比較的多量に必要な要素は下記の9つあります。

『C:炭素、H:水素、O:酸素』、『N:チッ素、P:リン酸、K:カリウム』、『Ca:カルシウム、Mg:マグネシウム、S:イオウ』

『C:炭素、H:水素、O:酸素』の3つは大気中の炭酸ガスや酸素、水から供給されますので、通常は不足することはありません。

『N:チッ素、P:リン酸、K:カリウム』は生育にとって必要量が多く、肥料として与えると効果が大きいです。
これらは「肥料の3要素」と呼ばれ、
『Ca:カルシウム、Mg:マグネシウム、S:イオウ』も含めて、植物には欠かせない多量要素です。

この要素以外にも微量に必要なものが8つあります。

『Fe:鉄、Mn:マンガン、Zn:亜鉛、Cu:銅、Cl:塩素、Mo:モリブデン、Ni:ニッケル、B:ホウ素』

これらは基本的には、土壌中に含まれているので不足することはありません。が、
市販の用土に含まれているかは分かりません。

今回は、この微量要素を鉢植えに投入してみます。

アミノール化学研究所 微量要素8 植物のビタミン剤 400g(税込650円前後)

保証成分量は、
水溶性苦土14.0%、水溶性マンガン0.4%、水溶性ほう素0.3%

原料の種類は、硫酸苦土肥料、硫酸マンガン肥料、ほう酸塩肥料

材料の種類は、硫酸第一鉄(鉄として)1.2%、硫酸銅(銅として)0.02%
硫酸亜鉛(亜鉛として)0.03%、モリブデン酸アンモニウム(モリブデンとして)0.004%

…簡単に説明しますと、

Mg:マグネシウム、B:ホウ素、Fe:鉄、Mn:マンガン、Mo:モリブデン、Zn:亜鉛、Si:ケイ素、Cu:銅
この8つの微量要素が含まれているとのこと。

パッケージの裏面の説明は、

肥料も農薬も施しているが植物の生育が悪いのは?
ほとんどの土壌に含まれている筈の微量成分なのに欠乏症が多く見られるのは、

①土壌が酸性かアルカリ性にかたよっている
②堆肥などの有機物を施さない
③化学肥料の偏用
④アンバランスな施肥
⑤過湿土壌、乾燥土壌
⑥根づまり症状による根の障害

等で微量要素の欠乏をおこし易く、植物の栄養障害の主な原因となり、
これらの生育障害は特に鉢植えの植物に多く発生します。

これは鉢植えの栽培において、非常に重要なポイントですので読んでいて感心しました。

では、実際に投与してみましょう。
よろしければYoutubeをご覧くださいね。

投与して劇的に良くなった!ということはまずないでしょう。
あくまでも微量要素なので「保険をかける」ぐらいの気持ちで与えましょう。
ですので、投与は1ヶ月に1度ぐらいでよいかな?と思います。
投与後の植物の状態をよく観察して、その後の施肥を検討してくださいね。

追伸…
「アミノール化学研究所 微量要素8」は、販売業者保証票が記載されている”普通肥料”に区分されるものです。