渡辺美里、初デュエットアルバムで泉谷しげる、小堺一機らとコラボ「このアルバムで40周年ライブやれたら最高」…単独インタビュー

スポーツ報知
40周年に向けての意欲を語った渡辺美里(カメラ・小泉 洋樹)

 歌手の渡辺美里(56)が、3日にデビュー38周年を記念した初のデュエットアルバム「Face to Face~うたの木~」をリリースした。このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、泉谷しげる(74)や小堺一機(67)ら豪華なメンバーとコラボした新作への思い、そして視界に入る40周年の構想を明かした。(田中 雄己)

 渡辺にとって1年半ぶりの新作。名曲をカバーする「うたの木」シリーズの最新作で、初のデュエット作品は、デビュー直後からの悲願だった。

 「30年前、植木等さんがラジオのゲストで来ていただいて、『デュエットしてください』と直談判したことがあった。ずっと『いつか、いつか』と思っていましたけど、コロナ禍で『会う』ことの素晴らしさを再確認できて。だから38年間やってきた中で、魅力的な人たちにお声がけさせていただいた」

 豪華かつ個性的な面々とのセッションは、やはり印象的だった。

 「世良(公則)さんとはこうかな、LiLiCoさんとは声が合うだろうなとか想像して臨むんですけど、やっぱり、皆さん思った以上に足跡を残しまして」

 「子供ながらに哀愁を感じてすごく好き」だったアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング曲「やつらの足音のバラード」を、泉谷しげると歌った時もそう。

 「アレンジが完成した時に『ここに泉谷さんがセリフ入れてくれたらな』とスタッフさんと話していたら、レコーディング一発目で泉谷さんが間奏で話し始めて。何も言っていないのに伝わっちゃうんだって」

 代表曲「My Revolution」や前人未到の20年連続西武ドーム(当時西武球場=現ベルーナドーム)ライブなど、ソロボーカリストとして走り続けてきたが、「デュエットアルバム」がキャリアの結晶になった。

 「『一匹狼(おおかみ)でやってきたぜ』とも思っていますけど、やっぱり誰かとつながって、誰かの言葉で心動かされてきた。このメンバーが集まってアルバムを作れたことは、決して1人ではやってこれなかった、人とのつながりで成り立っていることの証明ですよね」

 デビュー40年、50年も視界に入ってきた。

 「まだ50年は見えてないですけど(笑い)。でも40周年ライブで、このアルバムでのライブをやれたら最高ですよね。なかなかスケジュールが難しいですけど、やるとなったら皆さんやる方ですので。あ、金曜日と土曜日はちょっとムリですね。LiLiCoさんが生放送をしていて、土曜も映画コメンテーターをしているので。土曜の午後だったらあり得るかも。サポーテッド・バイ・スポーツ報知でね、ぜひ!」

 ◆渡辺 美里(わたなべ・みさと)1966年7月12日、京都府生まれ。56歳。85年5月2日にシングル「I’m Free」でメジャーデビュー。86年1月発売の「My Revolution」でオリコンチャート1位を獲得し、女性ボーカリストとしての地位を確立。86年から20年連続で行った西武ドーム公演は累計約75万人を動員した。

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