ドアのサイズあれこれ。玄関・勝手口・室内など理想の高さや幅をご紹介します

ドアのサイズあれこれ。玄関・勝手口・室内など理想の高さや幅をご紹介します

注文住宅を建てるときは、家のすべてのことを細かく決めなくてはいけません。

ドアもその一つですが、選ぶサイズやタイプによって家の雰囲気が大きく変わるため、しっかり考えて選びましょう。

玄関や室内ドアの基本的な知識があるだけで、とても選びやすくなりますよ。

この記事では、ドアの一般的な種類や理想のサイズをご紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてください。

あなただけのオリジナル家づくりプランをご用意
オリジナル家づくりプランの作成であなたの家づくりプランを見える化しませんか?間取り・資金計画・土地探しについてのお悩みを解消いたします。

【無料】プラン作成を依頼する

玄関ドアのサイズ

玄関ドアのサイズ

玄関ドアの色やデザインで、家全体の雰囲気が大きく変わります。

デザインを選ぶ前に、玄関ドアの一般的なサイズと型を解説するので、気になる方は参考にしてください。

規格

玄関ドアのサイズには、もともと決まった規格がありませんでした。

しかし、現在は平成15年以降に日本サッシ協会のつくった「標準規格寸法」で住宅用サッシの標準化が図られています。

なかには、独自の呼称と寸法を使っているメーカーもあるので、玄関ドアのサイズを調べるときは数字までしっかり確認しましょう。

また、玄関ドアのサイズ表記には、玄関枠込みで書かれているパターンと、玄関枠を含まない実際に出入りできる間口の広さ(有効間口)を書いているパターンがあります。

玄関サイズが数センチメートル違うだけで、家の間取りや使い勝手に影響する場合もあるので、こちらも気をつけてチェックしてくださいね。

コンパクト幅(57~70センチメートル)

コンパクト幅のドアは、人が出入りをすることだけを考えた玄関サイズです。

狭小住宅や玄関スペースをなるべく小さくしたい場合に採用されることが多いタイプです。

一般的な幅(80~87センチメートルメートル)

ドア幅が80~87センチメートルになると、成人男性が問題なく通れるドアサイズです。

一般的なドア幅なので、メーカーの商品数も多く好みのデザインの玄関ドアを選びやすいでしょう。

さらに、80センチメートル以上の幅だと、荷物を持った状態や車いすでも通りやすく、ベビーカーも出し入れもしやすいとされています。

ゆったり幅(93~99センチメートル)

一般的なサイズよりさらにドア幅が広くなると、親子ドアや袖付きドアが選べるようになります。

ドアの開口部は広くなるため、出入りが多い場合はドアの開閉に手間を感じるかもしれません。

また、ドア幅は広くなりますが1枚ドアの選択肢は減ります。

かなりゆったり幅(125~130センチメートル)

ドア幅が125~130センチメートルになると、コンパクトタイプの玄関ドアと比べて2倍ほどの幅なので、人が2人並んで通れます。

かなりゆったりしたサイズ感で、ドアのデザインによってはエレガントな雰囲気を演出できるでしょう。

玄関の広さを大きく取れる場合や、家の第一印象をしっかりさせたい場合におすすめのサイズです。

観音開きや引き戸(170~190センチメートル)

ドア幅が170~190センチメートルになると、家の雰囲気に合わせてホテルライクな観音開きのドアや和風住宅のような4枚立ての引き戸が選択できます。

幅がかなり広いので、自転車やバイクを玄関内に入れることも十分可能ですよ。

見た目は豪華な雰囲気で、利便性も高いので人気があります。

理想のドアサイズ

  • 幅:80~87センチメートル
  • 高さ:身長+30センチメートル

上記のサイズが快適に使えて、理想的なドアサイズとされています。

ドアの幅は広ければいいわけではなく、基本的には生活スタイルや家族構成、人数等に合わせて選びましょう。

例えば、自転車を玄関に入れたい場合のドア幅は170センチメートル、ベビーカーを出し入れする場合は一般的な幅にするのが平均的です。

ドアの高さは2メートルあると高級感が出るでしょう。

玄関は家の印象を左右するため、どのような雰囲気にしたいかをよく考えてサイズを決めましょう。

勝手口のドアサイズ

勝手口のドアサイズ

勝手口は荷物を持って出入りすることが多い場所です。

ライフスタイルに合った適切なサイズを選べるようにサイズを前もって把握しておきましょう。

規格

勝手口の規格サイズには、一般社団法人日本サッシ協会の設定している標準規格寸法というものがあります。

住宅の構造や、勝手口が土間納まりかフロア納まりかによっても外寸が違い、内寸の規格はどの工法でも同じですよ。

【勝手口ドアの寸法設定:高さ(単位:ミリメートル)】

区分 枠形式 高さ(H)
内寸基準
寸法
外寸寸法
土間納まり
・床納まり
(在来工法)
ランマ
なし
1800 1830
2000 2030
ランマ
通し
2200 2230
ランマ
付き
2200 2230
床納まり
(2×4工法)
ランマ
なし
1800 (1860)
[1845]
2000 (2060)
[2045]
ランマ
通し
2200 (2260)
[2245]
ランマ
付き
2200 2230

【勝手口ドアの寸法設定:幅(単位:ミリメートル)】

区分 枠形式 幅(W)
内寸基準
寸法
外寸寸法
土間納まり
・床納まり
(在来工法)
ランマなし
ランマ通し
ランマ付き
3尺未満:600
3尺入隅:690
3尺:740
3尺未満:640
3尺入隅:730
3尺:780
床納まり
(2×4工法)
ランマなし
ランマ通し
ランマ付き
3尺未満:600
3尺入隅:690
3尺:740
3尺未満:640
3尺入隅:730
3尺:780

※( )寸法は2×4下枠 30 の場合のサッシ高さ、[ ] 寸法は2×4下枠 40 の場合のサッシ高さ
※入隅(いりすみ):玄関や勝手口の2面の外壁によって内側にできるコーナー
※内寸法:木造住宅の窓枠内側のサッシの寸法でアングルとも呼ばれる

出典:一般社団法人 日本サッシ協会「住宅サッシ/住宅出入り口商品「標準規格寸法」寸法設定と標準規格について」

理想のドアサイズ

勝手口の理想サイズは、幅70センチメートル前後が目安です。

勝手口で人がすれ違うことはあまりないので、人一人が荷物を持って通れる程度の幅で問題ないとされています。

ドアの高さは180~200センチメートルほどが好ましく、身長+30センチメートルあると圧迫感なく通れるので、家族の身長に合わせて調整してくださいね。

室内ドアのサイズと種類

室内ドアのサイズと種類

続いて、室内ドアのサイズと種類を解説します。

室内のドアサイズによっては、空間を広く見せられるのでしっかり確認しておきましょう。

幅と高さ

室内ドアの標準的なサイズは、幅70センチメートル×高さ180センチメートルです。

ただし、寝室やリビングなどに比べるとトイレは少し狭い傾向があり、幅60センチメートルほどのドアを選択する方が多いようですね。

室内ドアの高さは、家族の身長によっても変動し、最近では開放感や高級感があるハイドア(天井まであるドア)も人気があります。

室内ドアの種類

室内ドアには、代表的なタイプが3つあるので紹介します。

開き戸

開き戸は一般的で、よくある室内ドアです。

開き戸ドアのなかでも、さらに3タイプあります。

  • 親子ドア:高級な印象を演出できる
  • 両開き:開口が広いのでラグジュアリーな雰囲気をつくれる
  • 袖ガラス付き:ガラス付きなので光を多く採り込み明るい空間ができる

好みの雰囲気に合わせて選びましょう。

引き戸

室内ドアを引き戸には、通常の戸袋と戸袋引き込みタイプがあります。

どちらも空間をスッキリ見せられますが、戸袋引き込みタイプは扉を収納できるので、スペースの有効活用ができるのがポイントです。

ドアを開けたとき、付近にいる家族にぶつかる心配もないので、使い勝手も良さそうですね。

折れ戸

開くときに扉が折れ曲がる特徴のある折れ戸は、狭いスペースにドアを設置したいときに便利です。

開き戸の1/3ほどの省スペースで開閉できますよ。

また、開けっ放しでもドアが邪魔になりにくい構造なので、換気を頻繁にしたい場所に採用するのもおすすめです。

まとめ

マイホームを建てるときに知っておきたい、ドアの種類と理想のサイズをご紹介してきました。

玄関ドアや室内ドアは、家の雰囲気を決める大切なポイントになります。

ライフスタイルや間取り、家族の人数や身長などに合わせて、理想のドアサイズとタイプを選んでくださいね。

ドアの一般的な形は、開き戸でサイズは幅70センチメートル×高さ180センチメートルとされています。

特に、高さはハイドア(200センチメートルほど)にすると空間が広く見えるのでおすすめです。

好みのデザインや使いやすいサイズを選ぶことで、毎日の暮らしがより過ごしやすく、楽しくなりますよ。

家づくりの間取りや予算でお悩みの方へ

  • どんな間取りがいいのかが分かる
  • 費用・予算・ローンのことが分かる
  • 建築会社の選び方、土地の探し方、など家づくりの具体的なことが分かる

後悔しない家づくりの為に、あなたの家づくりプランを見える化しませんか?

\あなただけの家づくりプランを作ります!/

【無料】プラン作成を依頼する