Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 運用/監視/連携編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

5.5.2 閉塞処理とは

閉塞処理では,閉塞対象のJ2EEアプリケーションを構成する要素のうち,リクエストの受け口となるフロント部分を閉塞し,新規リクエストの受け付けを終了します。

なお,処理中のリクエストは,引き続き処理されます。

<この項の構成>
(1) 閉塞順序と処理内容
(2) J2EEアプリケーションの構成パターンと閉塞方法
(3) 閉塞処理を実行する場合の注意事項

(1) 閉塞順序と処理内容

閉塞順序を次に示します。

  1. Webアプリケーションの閉塞処理
  2. CTMのスケジュールキューの閉塞処理
  3. フロントEJBの閉塞処理
    注※
    CTM連携なしの場合は,CTMのスケジュールキューの閉塞処理はありません。

それぞれの閉塞処理での処理内容について説明します。

(a) Webアプリケーションの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(b) CTMのスケジュールキューの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(c) フロントEJBの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(2) J2EEアプリケーションの構成パターンと閉塞方法

J2EEアプリケーションの構成パターン別の閉塞方法について,J2EEアプリケーションの形態を図に示し,それぞれの閉塞方法を説明します。

図5-10 J2EEアプリケーションの構成パターン

[図データ]

なお,フロントEJBの指定については,「5.5.6 実行環境での設定」を参照してください。

(3) 閉塞処理を実行する場合の注意事項

閉塞処理を実行する場合は,次の点に注意する必要があります。

(a) CTM使用時の注意

CTM使用時に閉塞処理を実行する場合の注意事項を次に示します。

(b) J2EEアプリケーションをわたったWebアプリケーション呼び出しの注意

Webアプリケーションでは,javax.servlet.ServletContextのgetContextを使用して,同じWebコンテナ上のWebアプリケーションに対してアクセスできます。アクセスするWebアプリケーションが,別のJ2EEアプリケーションに配置されている場合,呼び出し元になるフロントのWebアプリケーションを含むJ2EEアプリケーションを最初に停止してください。