人材輩出の事業家集団リクルートの最強の文化3選
いまや人材輩出企業と呼ばれ、事業家集団としての地位を確立しているリクルート。
1960年に江副浩正氏によって創業され、今では誰もが知る大手企業へと成長しました。
ちなみに、就職に関する業務を日本で一番古くから行っていたため、「リクルート」という言葉が就職の意味になっているのだとか。
そんなリクルート出身の起業家・事業家・経営者には大活躍している人が多数存在し、元リクルートという肩書きを見ることがよくあります。
なぜ、そんなにもリクルート出身の成功者が多いのでしょうか?
理由は多数存在するとは思いますが、特に文化3つにフォーカスを当てて、その秘密を探ってみました。
1.起業することに対して寛容
創業者の江副浩正(えぞえひろまさ)氏がいた頃のリクルートには、30歳になったら起業をするという文化があり、新卒入社から一定の勤続年数を超えると年収1年分が支給されていたそうです。
この制度から、多くの若者が退職金を元手に起業し、成功していきました。そして、リクルートは入社後に起業するというブランディングができて、起業したい人が入ってくるようになります。
また、ずっといられる会社ではないという前提で入社するので、数年後に転職ないしは起業という選択肢を自然と考えている社員が多いのです。
さらに江副氏は「社員皆経営者主義」を掲げ、社員の意識を向上させるとともに、多くのチャンスを与えました。
以前の社訓に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」とあるように、主体的に考え行動する優秀な人材を採用し、自由に仕事にチャレンジさせることで会社も社員も成長のスピードを高めていったのです。
このように、社員一人一人が経営者という意識を持っている点が事業家集団といえる理由の一つではないでしょうか。
2.モチベーションを上げる表彰制度
イノベーションを起こす人材を育成していることもリクルート出身の起業家が多いことの1つに挙げられると思います。
事業部ごとの表彰制度だけでなく、リクルートグループ横断で行われるものもあり、各社の精鋭が集まって優勝を競うという非常にレベルの高い場になっていると聞きます。
例えば「TOPGUN」という表彰はイノベーティブな提案や優秀な取り組みを実施したチームが、年に一度、従業員の前で表彰されます。
ライブビューイングが行われるほど多くの社員で讃え、同時に各事業や提案内容を聞くことによってナレッジ共有も行えるという仕組みになっています。
こういった取り組みが高いモチベーションを保ち続け、イノベーティブな人材を育成する環境になっているのではないでしょうか。
3.退職後にも繋がれるOB/OGコミュニティ
リクルートでは前述のように起業する文化があるため、独立・転職しても退職しても応援してくれる文化があります。
一般的な企業で良く聞くような、退職を引き止められたり、退職後に上司・部下と縁が切れてしまうということはなく、むしろ独立後の会社に仕事を発注したりと良好な関係が保たれます。
また、OB/OGのコミュニティがあり、退職後も交流が続き、お互いの仕事を回し合ったりして、元リクルート同士で一緒に仕事をする機会も多いとか。起業後も元リクルートとしての繋がりからチームビルディングをして、事業を回していけるというのはかなりの強みかと思います。
リクルートに在籍しながら起業するという、社内起業制度もあるなど、本当に起業したい人にとっては、リクルートは最高の環境と言えると思います。
さらに、起業した経営者同士が手を組んで、事業を立ち上げ、新たな事業家集団を形成していくといったことも今後どんどん起こっていくのではないでしょうか。
リクルートが人材輩出の事業家集団と言われる理由
いかがでしたでしょうか。リクルートが人材輩出の事業家集団と言われる理由、それはリクルート在籍中から退職後までチャンレンジを後押しし、成長をし続けられる文化にあると感じます。
将来起業を考えている方にとって、リクルートはビジネスを学ぶためのおすすめの企業かもしれません。
これからも起業を志す優秀な人材が集まり、日本を代表する起業家・事業家・経営者を次々と輩出する事業家集団として活躍することを期待します。
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