「酪農」とは、ズバリ「牛乳を生産する農業」。「酪」というのは牛などの乳から作った飲料などの意味です。英語ではデイリー(dairy)、乳牛を飼育して牛乳や乳製品を生産する、畜産の一部門です。ちなみに畜産とは、牛、豚、羊、鶏などの家畜を飼育して肉や乳などを生産する産業で、農業の一部門です。
生まれた子牛は2カ月間、子牛用の粉ミルクなどで育ちます。哺乳期が終わると、トウモロコシや大豆油かすなどが入った配合飼料(エサ)や牧草を食べて大きくなり、体重は300kgを超えて妊娠できる身体に成長します。
子牛が大きくなると授精師による人工授精(種付け)を行います。無事に受胎すれば10カ月後の子牛の誕生に向け、大切に飼育し分娩予定日を迎えます。子牛を出産すると初めて生乳が生産できます。
牛は毎日4つの乳房から、20~30リットルほどの乳を出します。牛の健康を守るために飼養管理や衛生管理を行い、搾乳しています。
生乳は毎日、タンクローリーで運ばれて出荷されます。工場で殺菌や検査が行われ、安全で安心な美味しい牛乳や、チーズ・バターなどの乳製品ができあがります。
どんな牛も「毎日365日お乳を出している」わけではありません。牛も人間と同じく、子供を出産して初めてお乳が出るようになります。酪農家のみなさんとともに、牛が健康においしい生乳を生産するようフォローするのが、私たち「全酪連」の仕事です!
ちなみに雄ウシは生まれて2~6カ月ほどで酪農家から出荷され、美味しい肉牛になるよう飼育されるそうです。
酪農家戸数は1963年の約41.8万戸をピークに減少の一途をたどっています。担い手の高齢化や後継者不足等を背景に、毎年500~700戸程度経営離脱が続いております。
こうした現状を踏まえ、全酪連では様々な事業や生産資材を通して、持続的な酪農生産基盤の構築に取り組んでいます。
国際情勢の悪化による穀物や飼料価格の高騰、海上運賃の値上がり、円安の進行など複合的な要因を背景に日本の酪農家の経営状況は厳しい状況に置かれているんだ。
みんなで牛乳を飲んで、日本の酪農家を応援していこう!
牛から搾られた生乳は、牛乳はもちろん様々な乳製品が作られます。
さらに、この牛乳・乳製品はお菓子やピザなど、いろいろな加工品のもとにもなります。
生乳はこれらの製品の根源の部分!
そしてその生乳を生産しているのが酪農業です。