欧州航空当局、ボーイング機の承認停止も 正当な理由あれば

米ボーイング、次期CEOは外部人材起用か 安全性の信頼回復へ
 3月25日、航空機大手の米ボーイングの取締役会は、デビッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)の後任探しに着手した。写真は同社のロゴ。フランスのル・ブールジェで昨年6月撮影(2024 ロイター/Benoit Tessier)
[ケルン 13日 ロイター] - 欧州航空安全機関(EASA)のリュック・ティトガット事務局長代理は13日、正当な理由があれば米ボーイング(BA.N), opens new tabのジェット機生産に対する間接的な承認を停止する考えを示した。ただ、同社が安全性の問題に対処しているのは心強いとも述べた。
ロイターのインタビューで、ボーイングのジェット機が安全に製造されていることを示す米国の安全認証の受け入れを停止する用意があるかとの問いに対し「必要ならある」と述べた。
ボーイングは「737MAX9」のドアプラグが飛行中に吹き飛んだ1月の事故以降、工場の品質管理を巡り圧力にさらされている。
米連邦航空局(FAA)とEASAは米欧の協定に基づき、それぞれボーイングとエアバス(AIR.PA), opens new tabの工場を監督し、相互の安全認証を受け入れている。だが、一方が相手の審査に対する信頼を失った場合、協議を求めることができ、不調に終われば30日間の一時停止後に認証受け入れを停止できる。
ティトガット氏は「適切な措置を講じるべき正当な理由や状況が確認された場合、あらゆる手段を直ちに実行できなければならない」としつつ、そうした措置は差し迫っていないと述べた。
どのような場合に認証受け入れを停止するかとの問いには、私見として「今後さらに死亡事故が起きた場合」と述べた。
8日にボーイング幹部と協議し、品質管理改革に取り組む経営陣の姿勢に安心したとも語った。

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トムソン・ロイター

Joanna reports on airlines and travel in Europe, including tourism trends, sustainability and policy. She was previously based in Warsaw, where she covered politics and general news. She wrote stories on everything from Chinese spies to migrants stranded in forests along the Belarusian border. In 2022, she spent six weeks covering the war in Ukraine, with a focus on the evacuation of children, war reparations and evidence that Russian commanders knew of sexual violence by their troops. Joanna graduated from the Columbia Journalism School in 2014. Before joining Reuters, she worked in Hong Kong for TIME and later in Brussels reporting on EU tech policy for POLITICO Europe.