スイス中銀総裁、追加利上げ不要と発言 利下げ時期には言及せず

スイス中銀総裁、追加利上げ不要と発言 利下げ時期には言及せず
スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は19日付の国内紙アールガウ新聞に掲載されたインタビュー記事で、最新のインフレ予測からみて追加利上げは必要ないと語った。写真はダボスで17日撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は19日付の国内紙アールガウ新聞に掲載されたインタビュー記事で、最新のインフレ予測からみて追加利上げは必要ないと語った。
中銀は昨年12月、物価上昇率予測を2024年が1.9%、25年が1.6%と、いずれも目標レンジ(ゼロ─2%)内の水準に引き下げた。12月のインフレ率は1.7%だった。
総裁は「インフレとの闘いはまだ完全には勝利していないが、昨年よりははるかに良い状況だ」と指摘。インフレ率は今後3年間2%を下待って推移するとの中銀見通しに触れつつ、利下げ時期については言及を避けた。
金融市場では、3月21日の次回会合での利下げ確率は52%とされている。
総裁はまた、スイスフラン高が国内経済、特に輸出企業に与える影響を認め、こうした状況に対応するため外貨売却に注力していないと語った。

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