トランプ氏の推定大統領候補案取り下げ、「投票で指名獲得望む」と同氏

[25日 ロイター] - 米共和党の大統領候補指名レースで2連勝したトランプ前大統領を党の推定大統領候補として宣言することが提案されたが、トランプ氏本人が反対を表明し、提案は取り下げられた。
共和党全国委員会(RNC)の委員でトランプ氏に近いデービッド・ボッシー氏が25日、トランプ氏を党の推定大統領候補と宣言する決議案を配布。RNCは来週、決議案を検討することになった。
ところが、この話が伝わると、トランプ氏は、自身を推定候補とする計画をRNCは進めるべきでないとし、有権者の投票による指名獲得を望むとSNS(交流サイト)に投稿。その後まもなくボッシー氏は決議案を取り下げたという。ボッシー氏のコメントは得られていない。
ボッシー氏の決議案に対し、一部RNC委員からは、たった2回の投票でトランプ氏を事実上の党候補のお墨付きを与えるのは、対抗馬のヘイリー元国連大使にとって不公平だとの声が出ていた。
ヘイリー陣営も、決議案が取り下げられる前に声明を出し「RNCが何を言おうと関係ない。誰が党の候補者になるべきかは全米の数百万人の共和党有権者が決めることだ」と表明していた。
決議案には難色を示したもののトランプ陣営はヘイリー氏側に圧力を強めている。2月24日にヘイリー氏の地盤サウスカロライナ州で予備選が予定されており、その前に撤退に追い込みたい考えだ。トランプ氏は24日夜、ヘイリー氏に献金を続ける者は自分の政治的領域から「永久に追放」されると述べた。
ヘイリー氏は23日のニューハンプシャー州予備選で敗北したが選挙戦を続ける方針を表明している。しかし、同氏の大口献金者2人が献金を停止した。 もっと見る

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トムソン・ロイター

Helen Coster is a U.S. Presidential Election Correspondent at Reuters, where she writes a mix of spot news, enterprise and analysis stories, with a focus on the Republican Party and conservative media. Prior to 2024 she covered the media industry for Reuters, and was also a Senior Editor on Reuters’ Commentary team. A graduate of Princeton University, she has reported from six countries, including Pakistan, India, and Greece.