スーパーボウル優勝パレードで銃撃、1人死亡・21人負傷 米中西部

[14日 ロイター] - 米中西部ミズーリ州カンザスシティーのユニオン駅周辺で14日、銃撃事件が発生し、1人が死亡した。プロフットボールリーグ(NFL)の王座決定戦「スーパーボウル」で連覇を果たしたチーフスの優勝パレードが行われており、多くのファンが集まっていた。
警察当局によると、3人が拘束された。銃撃の動機は分かっていない。消防当局は負傷者が少なくとも21人に上り、15人は重傷で危険な状態だと明らかにした。負傷者のうち11人は6─15歳の子どもだという。
警察によると、銃撃事件はパレードの後に行われた勝利集会の終わりに発生した。交流サイトに投稿された動画には、駅周辺で混乱が起き、警官らが武器を手に建物に駆け込む様子が映されていた。
 米中西部ミズーリ州カンザスシティーのユニオン駅周辺で2月14日、銃撃事件が発生し、1人が死亡した(2024年 ロイター/Kirby Lee-USA TODAY Sports)
パレードと集会では警官や連邦捜査局(FBI)の捜査員など約800人が警備に当たったが、カンザスシティーのクイントン・ルーカス市長は、国内に銃器が普及し銃による暴力が多発しているため、公開イベントで完全な安全性を保証することは難しいとの認識を示した。
バイデン大統領は銃規制の強化を改めて主張。「カンザスシティーの死傷者のために祈っている。こうした無分別な銃暴力のまん延を終わらせる覚悟を国が持つことを祈っている」と述べた。
NFLは「無分別な襲撃に深く悲しんでいる」との声明を発表。チーフスの選手、コーチ、スタッフにけがはなかった。

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