西暦・和暦どっちが正解?履歴書の日付・生年月日の書き方を解説

履歴書の日付は、西暦・和暦どちらの年号で書くのが正しいのか、分からずに悩んでいませんか?西暦で覚えているがゆえに、和暦への変換がよく分からない人もいるでしょう。履歴書の年号の書き方について、詳しく解説していきます。

履歴書の年号は西暦・和暦どっちで書く?

履歴書と封筒

(出典) photo-ac.com

履歴書には生年月日以外にも、学歴・職歴など日付を書く欄があります。全ての日付欄は「〇年〇月」のように年号から書く決まりになっていますが、西暦・和暦の指示は特に書いてありません。

そのため、どちらの年号で書いたらよいのか迷ってしまう人も多いはずです。履歴書の年号は、西暦・和暦どちらで書くのがよいのか詳しく見ていきましょう。

西暦・和暦どちらで書いてもOK

履歴書の年号は、基本的に西暦・和暦のどちらで書いてもOKです。一般的に、公的な文書の年号には和暦が使われるものですが、履歴書の場合は和暦にこだわる必要はありません。

西暦・和暦のどちらが選考に有利かということもないので、自分が書きやすい方で書けばよいでしょう。もし企業側からどちらかで書くよう指定があった場合には、指示通りの年号で書きます。

また、履歴書の年号欄に「元号」と書かれているときは、西暦ではなく「和暦」にするのが正解です。和暦で書くときは「平成」「令和」などを入れ忘れないよう気を付けましょう。

履歴書の「日付」を書く際のポイント

履歴書とペン

(出典) photo-ac.com

履歴書の年号は、特に指示がなければ西暦・和暦のどちらでも構いませんが、日付の書き方には一定のルールがあります。

日付の書き方を間違えて「ビジネスマナーを知らない人」という印象を与えないよう、しっかりポイントを押さえておきましょう。

西暦・和暦を統一する

年号の表記は、西暦・和暦のどちらを選んでも問題はありませんが、履歴書内で統一させるのがマナーです。履歴書の学歴・職歴に年号を混在させて書いてしまうと、時系列が分かりにくくなり、担当者への印象も悪くなります。

職務経歴書などのように履歴書と一緒に提出する書類についても、年号を統一させることが必要です。生年月日や学歴・職歴のほか、履歴書提出日の日付の年号も合わせることを忘れないようにしましょう。

西暦と和暦の変換方法

自分の記憶の中で、学歴・職歴の年号が混在してしまっている人も少なくありません。西暦・和暦を換算するのはややこしい印象がありますが、計算式を覚えておくと簡単に変換できます。

【令和と西暦の換算方法】

令和と西暦の換算には「18」を加減する

  • 令和から西暦に変換するには18を足す
    (例)令和元年(1年)の場合 1+18=19(西暦2019年)
  • 西暦から令和に変換するには下2桁から18を引く
    (例)西暦2020年の場合 20-18=2(令和2年)

【平成と西暦の換算方法】

平成と西暦の換算には「12」を加減する

  • 平成から西暦に変換するには12を引く
    (例)平成29年の場合 29-12=17(西暦2017年)
  • 西暦から平成に変換するには下2桁に12を足す
    (例)西暦2005年の場合 5+12=17(平成17年)

算用数字で書く

履歴書の日付は、1・2などの算用数字(アラビア数字)で書きましょう。履歴書は横書きなので、日付の数字表記には全て算用数字を使います。

和暦で書く場合、「元号が漢字なので、漢数字なのでは?」と勘違いする人もいるかもしれませんが、和暦にする場合も日付は算用数字で書くのが正しい方法です。

  • 正:平成30年6月2日、2018年6月2日
  • 誤:平成三〇年六月二日、二〇一八年六月二日

年号を省略せずに書く

和暦で書く場合は、年号を省略せず正確に書きましょう。普段は「H」や「R」など略してしまうことも多いものですが、履歴書のような公式の文書では略さずに「平成」「令和」と書きます。

上の行の内容と同じことを繰り返し書くときも、「〃」や「同上」とするのは避けましょう。

また、日付を書くときは「2020/4/1」のように「/」を使わず、「2020年4月1日」とするのが正式な書き方です。

和暦は年号の切り替えに注意する

和暦の年号が切り替わるタイミングにも、注意しましょう。昭和から平成に、また平成から令和に改元したタイミングは、西暦にすると同じ年内になります。

西暦から和暦に変換する際は、改元したタイミング(元年がいつからになるのか)に気を付けることが必要です。

和暦の年号の切り替わりは以下の通りです。

  • 昭和:1989年1月7日まで
  • 平成:1989年1月8日〜2019年4月30日
  • 令和:2019年5月1日〜

西暦が同じ年でも、日付によっては和暦の年号が異なるので注意しましょう。

履歴書の「生年月日」の書き方

履歴書を記入する手元

(出典) photo-ac.com

履歴書に生年月日を記入するときは、年齢の書き方にも気を付けましょう。年齢の記入方法を間違えないよう、注意点を説明します。

提出時の満年齢で書く

履歴書に年齢を書く際は、記入時ではなく「提出時の満年齢」を書きましょう。満年齢とは生まれた年を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳ずつ増えていく数え方です。

一般的には満年齢で数えるケースが多いため、年齢を間違えることは少ないかもしれません。しかし、履歴書を提出するタイミングが誕生日と近いときは、注意しましょう。

履歴書の提出時とは、郵送する場合でいうと「ポストに投函する日」のことです。手渡しする場合は、「会社へ持参する日」になります。

履歴書は西暦・和暦どちらかに統一しよう

履歴書と手帳とスマホ

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履歴書に書く年号は、西暦・和暦のどちらを使っても問題はありませんが、履歴書内では同じ年号に統一して書くことが必要です。

万が一、年号を混在させてしまっても、それ自体が直接合否に影響することはないかもしれません。しかし、採用担当者からすると時系列が分かりにくく、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

必ずどちらかに統一した上で、好印象につながる履歴書に仕上げましょう。