鉛筆の芯の硬さは、JISによって定められており、もっとも柔らかい(濃い)6Bからもっとも硬い(薄い)9Hまで全部で17種類。そういえば、小学生の頃、学校でみんなに自慢したくて、学習用には使い勝手がよいとはいえない6Bや9Hの鉛筆を使っておりました。先日、そんなJISを飛び越えた「筆鉛筆10B」なる鉛筆を発見。10Bは使ったことがない上、「筆鉛筆」というネーミングも気になった筆者。もちろん、購入済みです。
「筆鉛筆10B」の特長は極太の芯に高級粘土が使われていること。書いた時に芯が均一なくずれかたをするため、黒く、濃く、くっきり鮮明に書くことができ、さらに筆のように、トメ・ハライ・ハネなども表現できるとのこと。字が、ほにゃらら〜な筆者には、ちょっと不安なミッションですが、取りあえずチャレンジしてみました。
高級感あるゴールドのカラーリング |
2Bの鉛筆(上)と並べてみました。芯の太さは4mmの極太。通常の倍あります |
さて、気になる書き味は、この上なく柔らかく滑らか。確かにこれなら、力加減で濃淡や線の太さを変えられ、筆と同等という訳にはいきませんが、トメ・ハライ・ハネの表現はできそうです。さっそく、“永字八法”といわれ、書に必要な8つの技法がすべて含まれる“永”の字を書いてみました。
さて、トメ・ハライ・ハネの具合はいかがでしょうか? |
実は、「筆鉛筆10B」は、埼玉県の硬筆書道教育連盟の活動もあって実現した埼玉県限定販売(実際は群馬県でも販売しているもよう)の商品だそうです。なお、毎度お馴染みのフレーズですが、字がきたないのは「筆鉛筆10B」のせいではありません。