海外の方と会話をしているときに祝日の話になることがありますよね。

たとえば、「明日は祝日なので会社が休みです」と言うシチュエーションがあるでしょう。しかし、そこで「何の祝日?」と聞かれて回答に困ったことはありませんか?

海外の方は“どのような休日か”を質問することが多く、単に「祝日」だけの英語を覚えていると会話に詰まってしまう可能性があります。

そこで今回は、日本の祝日(記念日)の英語表現について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

祝日は英語で?

まずは基本として「祝日」の英語を押さえておきましょう。

【祝日の英語表現】

  • holiday
  • public holiday
  • national holiday
  • bank holiday

「祝日」を表現するのに最も多く用いられるのはholidayです。ただ、holidayだけだと単なる休暇なのか、祝日なのかの区別ができません。そのため、「祝日」というのを強調する場合はpublicやnational、bankを前につけるとよいでしょう。

national holidayは日本でいう「祝日」であり、国民の祝日というニュアンスがあります。

一方、public holidayは「公休日」というニュアンスになるため、学校や仕事が休みになる日というイメージが伝わります。学校の創立記念日などで休みになるときはこちらの表現が自然でしょう。

最後のbank holidayはイギリスで用いられている「祝日」の英語表現です。イギリス英語で会話をするときはこちらの表現を使うことを意識しておくのがおすすめです。

日本の祝日を英語で表現してみよう

日本の祝日を英語で表現してみよう

意外かもしれませんが、日本は世界で最も祝日が多い国です。年間16日も祝日があります。

アメリカは年間12日、イギリスは年間9日、オーストラリアは年間8日となっているので、日本の祝日の多さがわかるでしょう。

ここでは、日本の祝日をどのように英語で表現するのか解説します。

日本の祝日の英語表現まとめ

祝日 英語
元旦 New Year’s Day
成人の日 Coming of Age Day
建国記念日 National Foundation Day
天皇誕生日 The Emperor’s Birthday
春分の日 Spring equin’s Day
昭和の日 Showa Day
憲法記念日 Constitution Day
みどりの日 Green Day
こどもの日 Children’s Day
海の日 Marine Day
山の日 Mountain Day
敬老の日 Respect for the Aged Day
秋分の日 Autumnal Equinox Day
スポーツの日 Sports day
文化の日 Culture Day
勤労感謝の日 Labor Thanksgiving Day

元旦

1月1日の元旦は英語で「New Year’s Day」と言います。

「あけましておめでとうございます」を英語で「Happy New Year!」と言うのが浸透しているのでわかりやすいですよね。ちなみに、元旦を含む年末年始の長期休暇のことは「New Year holidays」、元旦前日の大晦日のことを「New Year’s Eve」と言います。

12月25日のクリスマス前夜のことを「クリスマスイブ(Christmas Eve)」と表現するのと同じで、「eve」は「前日」「前夜」という意味があります。

成人の日

2022年4月から「成人年齢」が20歳から18歳に引き下げられた日本ですが、成人式については今後も「20歳」を対象に行う自治体がほとんどとなっていますよね。

そんな成人式を行う「成人の日」は英語で「Coming of Age Day」と言います。

「come of age」を直訳すると「年齢に達する」となりますよね。そのため、「Coming of Age Day」で「(成人)年齢に達する日」→「成人の日」となるのです。

建国記念日

2月11日の建国記念日は英語で「National Foundation Day」と言います。

Nationalは「国の」、Foundationは「創建」「設立」「建国」という意味なので、「National Foundation Day」で「国の建国日」→「建国記念日」となります。

ちなみに建国記念日は年によって日にちが変わらないので、毎年2月11日が建国記念日となります。

天皇誕生日

天皇誕生日は英語で「Emperor’s Birthday」と言います。

2019年5月に条項天皇が退位され、今上天皇が即位されましたよね。その際、「平成」→「令和」に元号が変わりましたが、祝日も変わっています。

というのも、平成天皇の誕生日であった12月23日が祝日でしたが、令和になってからは今上天皇の誕生日である2月23日に変更になったのです。そのため、これまで「天皇誕生日」とされていた12月23日は平日に変わっています。

憲法記念日

日本憲法が5月3日に施工されたのを記念して制定された祝日です。

constitutionは「構成」「組織」といった意味がありますが「憲法」という意味もあります。また、「memorial」は「記念」を意味します。

海の日

日本は海に囲まれた島国のため、海の恩恵を感謝するとともに、国家の繁栄を願って制定されたのが「海の日」です。

「海の日」は英語で「Marine Day」と言い、7月第3月曜日となっています。

スポーツの日

「スポーツの日(体育の日)」は東京オリンピックが開催された10月10日に制定されていました。

しかし、祝日の一部を月曜日に固定することで3連休を増やそうという改正祝日法の「ハッピーマンデー法」により、2000年以降は10月の第2月曜日となっています。
また、もともとは「体育の日」という名称でしたが、2020年から「スポーツの日」に変更されています。

そんな「スポーツの日」は英語で「Health and Sports Day」と言いますよ。

勤労感謝の日

会社に勤めている人はもちろん、家事や育児をする人も含め、幅広い“仕事”をしている人への感謝をする日が「勤労感謝の日」です。

「勤労感謝の日」は英語で「Labor Thanksgiving Day」と言います。
英語で表現すると、アメリカの祝日である「Thanksgiving Day(感謝祭)」と似ていますが、「勤労感謝の日」は「labor」という単語が用いられているのがポイントです。

laborとは「労働」「勤労」という意味なので、働く人に感謝する意味合いが含まれています。
一方、アメリカの「Thanksgiving Day(感謝祭)」はharvest感謝する祝日となっています。

つまり、似ている名前ですが、何に感謝をするかが異なる祝日なのです。

まとめ

日本の祝日を英語で表現してみよう

いかがでしょうか。

今回は日本の祝日の英語表現を解説しました。
日本は祝日が多い国なので、全ての名称を覚えるのが大変かもしれません。しかし、「こどもの日:Children’s Day」「海の日:Marine Day」「山の日:Mountain Day」など簡単な英語で表現されているものもあります。

また、祝日の意味やどのようにして制定されたのかも理解しておくと、よりコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、日本の祝日について英語で説明してみてくださいね。