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風呂敷とは？わかりやすく説明
風呂敷とは？
風呂敷とは、物を包むための布で、サイズ・素材・柄ともに様々なものがあるため幅広い用途で使われます。
風呂敷の始まりは室町時代で、当時はお風呂に入る際に他の人の衣類と自分のものが混ざらないようにするために、自分の家紋が入った布に脱いだ衣類を包んで風呂敷を使用していました。また、お風呂から上がった際には、それを足元に敷いてその上で身支度もしていたそうです。
まさに、お風呂で敷いて使う＝風呂敷というわけですね。
それが今となっては、お風呂の際のみならず、様々なものを包んで持ち運んだり贈り物をくるむ際にも用いられるようになり、その用途は本当に幅広いものとなりました。
風呂敷の基本的な結び方とは？
風呂敷の最も基本的な包み方は「真結び」です。
真結びの結び方とほどき方は以下の通りです。
「結び方」
1.風呂敷のふたつの先端を交差させる
2.上側にきている先端部分を下側の先端と絡めて結ぶ
3.上記でできた結び目のふたつの先端を下方向に傾けながら輪を作る
4.左側の先端を右側の上から被せるようにして通す
5.交差させた上記の両端をきつめに引っ張る
6.ほどけないようにきつく結んだら完成
「ほどき方」
1.左側の先端を裏側に向けて折り返す
2.そのまま真っすぐにする
3.引きながら抜いてほどく
風呂敷の包み方は他にも色々なものがあります。
・ひっかけ結び
・びん巻き包み
・バスケット包み
・ユニバーサル風呂敷
用途に合わせて色々な結び方で使い分けましょう。
泥棒が持っている唐松模様の風呂敷のイメージはどこからやってきた？
そもそも唐松模様は、吉祥文様の一つで長寿・延命・子孫繁栄などとても縁起の良いものとして多くの庶民の中で浸透していた模様です。
明治時代～昭和にかけて庶民的な唐松模様の風呂敷は一家に一枚というほど当たり前のように常備されていたそうで、手ぶらで入った泥棒がその家の家財道具を唐松模様の風呂敷と共に盗み出したというのが、今では一般的にイメージされるようになった唐松模様の風呂敷を背負った泥棒の始まりなのです。
サイズごとに異なる風呂敷の使い道とは？
「50cm巾の風呂敷の使い道」
一三巾（いちさんはば）と呼ばれる小ぶりサイズ
・お弁当を包む
・ランチョンマットとして
「70cm巾の風呂敷の使い道」
二巾（ふたはば）と呼ばれる王道サイズ
・菓子折り包み
・重箱包み
・ワインボトル一本をくるむ際にも
「90cm巾の風呂敷の使い道」
二四巾（にしはば）と呼ばれる大きめのサイズ
・カバンとして
・ワインボトル二本や一升瓶をくるむ
「105cm巾の風呂敷の使い道」
三巾（みはば）と呼ばれる更に大きなサイズ
・クロスやカバーなどにも利用
・その他サイズ同様ボトルなどを包む際にも
風呂敷の素材にはどんなものがあるの？
風呂敷の素材は、時代とともにバリエーションが豊かになってきています。
色ももちろんですが、素材も目的に合わせてふさわしいものを選ぶことが望ましいでしょう。
◇正絹（しょうけん）
【特徴】
・最も格式が高く高級な素材
・美しい光沢と滑らかな質感
・ドライクリーニング
【おすすめの用途】
・冠婚葬祭など大切な行事
・品物を包む
◇レーヨン
【特徴】
・比較的リーズナブルな価格
・絹に近い風合いと光沢感
・絹に似ており、水にぬれると縮む
・ドライクリーニング
【おすすめの用途】
・贈答品の持参用
・ラッピング
・瓶包み
◇綿
【織の種類】
・シャンタン：紬（つむぎ）の織り方に似ていて手織りの感じ。ひなびた風合い
・綿ローン：極細の綿糸で織った透明感のある生地
・天山綿：中国天山地方で織られている手織りの生地。滑らない
・西陣織：豪華絢爛な西陣織文様を綿織物に再現した重厚感のある生地
【特徴】
・吸水性が良い
・取り扱いが用意
・丈夫
・洗濯が可能
【おすすめの用途】
・普段使い
◇ポリエステル
【特徴】
・シワになりにくい
・水に強い
・滑りやすい
・洗濯が可能
【おすすめの用途】
・引き出物を包む
・ラッピング
◇ナイロン
【特徴】
・生地が薄く軽量
・包みやすい
・最もコンパクトにたためる
・洗濯が可能
【おすすめの用途】
・おせち料理のお重を包む
風呂敷のお手入れ方法とは？
木綿100％の風呂敷の場合は、お手入れがしやすいのが魅力のひとつです。
木綿の風呂敷は、家庭用の洗濯機で洗うことが可能です
干す際には、陰干しがオススメです。乾燥機をかけると生地が縮んでしまうことがあるので慎重に扱いましょう。
木綿の風呂敷は熱に強いので、シワが気になるときには高温でアイロンがけを行いましょう。
また、正絹やレーヨン素材の風呂敷はドライクリーニングでのお手入れを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか？様々な便利な既製品がある現代でも、風呂敷の多様性はそれに負けず劣らず需要があります。昔ながらの和風な柄から洋装にも馴染むようなおしゃれな柄まで色々なものがあるので、ぜひこれを機に手にとってみて下さいね。
