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前身頃(まえみごろ)とは?着物の右前・左前についてもわかりやすく説明

着物の豆知識

ピンクの着物の着付け

前身頃(まえみごろ)とは?

薄紫の着物を着た女性

前身頃とは、着物の前部分の身頃のことで、袖(そで)と衽(おくみ)の間にある一番広い部分を指します。前身頃に対して背中側の部分を後身頃(うしろみごろ)と言います。
前身頃は、着物着用時に表に出る方を上前身頃(うわまえみごろ)、内側に入る方を下前身頃(したまえみごろ)と言います。

着物の身頃の種類とは?

着物の身頃は、次の3つにわかれます。

◇前身頃(まえみごろ)
◇後身頃(うしろみごろ)
◇衽(おくみ)

―前身頃(まえみごろ)と後身頃(うしろみごろ)―
前身頃と後身頃はつながって裁断されているため、つなぎ目はありません。
着物は、右半分の身頃の生地と左半分の身頃の生地の2枚で作られていて、左右の裁断方法は同一となっています。
着物を着用する人から見て、前にくる身頃の左側を「上前(うわまえ)」、身頃の右側を「下前(したまえ)」といいます。
前身頃と後身頃が縫い合わされている部分を「脇(わき)」、または「脇線(わきせん)」といいます。

―衽(おくみ)―
衽は、前身頃の幅を補うためにつけ足す半幅の布のことです。
衽の幅は、女性用の着物であれば、ほとんどが約15㎝で一定の幅です。

着物の前合わせは左右どちらが上にくる?

着物は、男女関係なく前合わせは「右前」が正解です。つまり、着用する人から見ると先に右の前身頃、続いて左の前身頃を重ねて着付けをするということです。
正しい前合わせの覚え方のポイントは…
☑衿元(えりもと)が相手から見た際に小文字のy(ワイ)に見える
☑右手で懐に手が入る形状になっている(右利きの人が多いため)
☑絵柄がある着物は、裾(すそ)にたくさん描かれている方が外側になる(相手に美しく見えるように)

まとめ

今回は、前身頃についてご紹介しました。
着付けをする際、前合わせに迷ってしまうという方は覚え方のポイントを参考にしてみてくださいね。

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